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Photo by
snafu_2020
一輪の花
私が見た世界と貴方の見た世界が
たとえ違えど
揺るぎない愛ならば越えられる
素直な心で見つめれば
明日の未来に咲く花を
咲かせてみよう
今日という1日を
限りない喜びで満たしていけば
ほら そこにある一輪の蕾が
こんなにも たおやかに
見つめているではないか
一瞬のひらめきに
一瞬の理が隠され
遮ることができない
ありったけの気持ちを叫び
狂わす未来を捨ててしまおう
今にわかる
今だからこそ言える
新しい未来を
新しい欲望と願望に
言及された世の中に
あまたの想いを
漆黒のぞんざいありき日々に
粉々に砕かれ
さらさらした砂の大地に
埋めてしまおう
そこから揺るぎない愛と
せめぎ合う優しさを
五感に埋め込み
退化した教本 手に取り
上辺だけじゃない
薄っぺらい原野の窮屈な見た目に
戸惑うなかれ
味気ない喜びに
うつろうなかれ
今まさに時が来た
夜明け前の列車に
激昂の異人が乗り急いでも
中立である立場が
めっきり影を潜め
言論の自由だとか
表彰の数を見せ拾う
価値の押しつけ合が
光る軋轢から
おびき寄せられた
原画の色に
戸惑う気持ちを隠しきれない
虚無から一筋の光を求め
私達の澄み渡る純粋な
欠片を 集めてみたら
美しさに 透度が増す
未明の午後にされゆく
いつかの話を
気遣いながら
去り行く貴方に
幸あれ