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霜降り明星に命を繋いでもらった日々

2019年12月。

仕事もやめて同棲も解消し、これからの人生に呆れ果てていた日々。

YouTubeでの関連動画。まんまとGoogleの策にハマった。
「オフ旅」「霜降り明星」

テレビの未公開かなにかと思ったら、本人たちがやっているチャンネルではないか。
当時はまだ人気者のYouTube参入は新鮮だったので、すぐにチェックした。

「これ(ハイエース)が僕らの亀ってことですね」「マネージャーが運転してくれるそうで。ええマネージャーやで」
「ホンマやな。」

こんな会話から「オフ旅龍宮城編」は始まる。


テレビでは感じ取れない仲の良さと熱さ

まず、2人の印象が全然違う。

テレビではせいやがよく空回る印象、粗品はエリートっぽく振る舞っている印象があった。
正直あまりいい印象がない。

だが、YouTubeではせいやはどっしりと落ち着いていて、マネージャに対して感謝もしっかり言える。ツッコミもキレがある。

粗品はボケたりもするし、全体的に柔らかく、せいやにも周りのスタッフにも優しくフォローできる印象だった。

そしてオフ旅は12月の1ヶ月かけて投稿されるシリーズだった。

展開が続いていく面白さと、学生時代に戻ったような活き活きとしたやりとりは、見ていてとても胸が躍った。

それから霜降り明星の軌跡を辿る。知れば知るほど魅力に魅せられていった。

こんなに熱くて真面目でお互いに信頼して、お笑いが大好きで真剣なことを知らなかった。

今まで深く知らずに斜めに見ていたことが申し訳なるくらい、魅力的だった。

「しもふりチューブ」に命を救われる日々

すぐに、コロナによるパンデミックが始まる。

運良く在宅切り替えできる仕事にありつけたため、ずっと家で仕事をする日々。

しかし仕事に慣れる前に在宅になってしまったため、なかなか業務に慣れない。
教わることも少なくなり、仕事がない時間も多くなってしまった。

そして、常に家にいることが求められ、ほとんど人と会えなくなってしまった。
さまざまな約束がなくなり、大好きだったアーティストのライブにも行けなくなった。

誰も悪くない。誰も予想していないことだったから。


でも、私の心の中はぽっかりと穴が空いたようだった。
誰かの役に立ってるのか。
役立たずなくせにのうのうと生き残ってしまっているんじゃないのか….

さらに追い討ちをかけるように、日々のニュースは不安が募るものばかり。
みんな辛くて苦しい。いつまでこんな状況が続くのか。

生きていくのもしんどくなってしまった毎日の中で、YouTubeに訪れて、しもふりチューブを見ることはオアシスだった。
どんなに毎日が辛く楽しくなくても、二人を見れば思いっきり笑えた。
「楽しい」と思えたことがどれだけ救いになっただろう。

当時を思い出しながら「龍宮城編」を見ると、グッとくるものがある。


今もまだパンデミックは終わらない。終わる未来が想像つかない。
そんな中でも、霜降り明星を見て、ただただ笑う時間さえ確保できれば、この先も生きていける気がする。

生きてさえいればいいのだ。身体的にも精神的にも。

「しもふりチューブ」は2019年7月開始以来、今も毎日投稿が続いている。
次世代を担う二人はおそらく誰よりも忙しいだろう。
そんな中での毎日投稿に日々感動と感謝を覚えながら、今日も18時の更新を待つ。



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