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靴紐はライムグリーンにしがち。

私は靴が好きです。
「いい靴はいい所へ連れて行ってくれる」
これはイタリアのコトワザらしく、私はそのコトワザを割と信じています。

加えて
「オシャレは足元から」
「デキる人は靴まで気を配っている」
なんて言葉も聞きます。

私は特段オシャレでも、特別デキるわけでもありません。
しかし相手に不快感を与えない、そして少しでも良い印象を与えられるのならば
「靴に気を配る理由は充分にある」
と、考えています。

そんな私は特に革靴が好きです。
革靴には10代後半くらいから興味を持ち始めました。
長く使える事と、革が好きなものでして。
スニーカーは〝レザースニーカー〟を所有する革好き。
たまにレザークラフトもしている革好き。
小物は革製品が多い革好き。

ずっとスニーカー派だったのに。
いやはや、人は何が変わるか分からないものです。
自分の事ですら分からない。
おもしろい。

そこから幾数年、現在の私はワークブーツに執心しています。
ワークブーツの無骨な雰囲気と〝ガシガシ使い倒しても様になる〟点が「めちゃくちゃ雑な私」にはピッタリだな。そう思っています。
なにより、雰囲気と堅牢性に惹かれています。
さらには経年変化もしていくので、楽しまないワケにはいかんのです。

靴について調べてみると、靴の製法によっては靴底を貼り替えて長く使える事を知りました。
靴底を貼り替える事により、耐久性やグリップ力の強い靴底にカスタムができる。
なんてこった!これは沼じゃないか!!

しかも世には靴底だけを作っている企業もあるそうで。
「靴底だけ開発してるって、攻めすぎちゃう?」
なんて思うのです。

私は革靴を9足、所有しています。
フォーマルからカジュアルまで。
ワークブーツに至っては気に入ったモデルを2足、サイズ違いで持っていたりします。
靴を作っている職人の方と知り合った事もあり、私は輪をかけて沼に沈んでいくのです…なう。

靴をピカピカに磨くのも楽しいし、すり減ったカカトに補修材で肉盛りするのも楽しい。
グリップ力の高いシートを素人ながら貼り付けた事もあります。
靴底で歩きやすさやグリップ力って変わるのな。
靴底にシート貼ったら感動したでよ。
地面に噛みつく印象です。

靴を入手した際、悩みながらも楽しいのが〝靴ひもを変えること〟です。
革ひもやワークブーツ感のあるトラひも(?)も好きですが、どうせなら相手に印象付けたい…
そんな考えから
「なるべく目立ちそうなヤツにしよう」
という結論に至りました。

そして私が選んだ色は黄緑色。
そう、ライムグリーンです。

派手。
ホント派手。
靴だけ派手。

見出し写真の靴はダナー(Danner)というブランドのフッドリバー(HOOD RIVER)というモデルにライムグリーンの靴ひもを通してルンルンで撮影した写真です。
ホワイトバランスがバグっているので貼り直すと…

靴ひもの主張が激しい

ちなみにこの靴の色は「レッドブラウン」と呼ぶんだそうで、限定モデルだそうで。
ニヤニヤが止まりません。
「レッドブラウンか…補色を少しハズして黄緑にするか。ライムグリーンや!」
という単純な理由で選びました。

靴ひもを変えるだけでもガラッと印象が変わります。
個人的にはこのローカットの靴には〝更に主張の激しい〟であろうゴツゴツした靴底にオールソールしたいな。と、ニヤニヤして想像しています。

楽しい。
楽しいぞ革靴。
経年変化やこだわりだすとキリがない沼…
沼をチャプチャプ歩きながらニヤニヤする日々。

でもさ。
「歩けたらなんでもいいやん。歩く為のモノにお金をかけるのはどうなのよ?ソレ」
わかる。
その考え方、すごく分かる。
私、質実剛健な安全靴も好きです。

でも、でもさ。
車や服や時計。果てはお食事やお酒にしても。
上を見たらキリがないし、趣味や道楽と呼ばれる界隈になりかねません。

好きな靴で歩いて、好きな靴をメンテして楽しむ。
革靴だけで9足は多いとは思うけれど、何より靴が好きだもの。

靴を大切にしながら靴を使い倒す。
足元を支えてくれる相棒とは仲良くしていきたいな。と、私は常々思います。
好きなモノと生活をしたいよ!

そして最近、反射材が編み込まれたライムグリーンの靴紐を入手しました。
靴の主張を強くする日々は、まだまだ続きそうです。

さて、ここまで引きながらも読んでくれた、あなた!
気に入った靴とお出かけする。
それはとても素敵な事だと思います。
あなたが素敵な所へ足を運べますように。
靴好きとして、ささやかに願っています。
では、また。

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