著作権てなんやし。知らんしそんなん… てなってる人を助けるサイト【204】
皆さんは先生や親に「それ著作権に引っかかるからあかんやつや」と言われたことが一度はあると思います。ですが、「そもそも著作権てなんやねん」て思ったことはないでしょうか?その謎を解決するため著作権について分かりやすく解説していきたいと思います!
①著作物て何?
著作権について説明する上で知っておいてほしい言葉があります。それは"著作物"です。著作権法法2条によると「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲にするもの」と記されています。言葉が難しいので簡単に言うと、個人が他人の意見を取り入れずにオリジナルで作ったもののことを言います。また、著作物を作った人のことを"著作者"と言います。著作物をもとにして別の何かを創作する時は必ず著作者に許可を得なければなりません。
②「著作権に引っかかる」とは…
さて、本題に戻ります。著作権に引っかかると言うことについて詳しく見ていきましょう。一言で著作権と言っても著作権には様々な種類があります。そのうちの1つに著作者人格権というものがあり、その中でも、3つの権利に分かれています。
1.公表権
著作物の公表をするか否か。また、公表する場合の公表方法を決めるのは著作者ができるという権利。
2.氏名表示権
著作者本人の名前を公表するか否か。また、公表する場合は本名にするか、ペンネームにするかを著作者が決められる権利。
3.同一性保持権
著作者が著作物のタイトルや内容を他の誰かに勝手に変えられない権利。
これらの権利に反する行為をすると「著作権に引っかかる」と訴えられても仕方がありません…。ですが、どれも著作者に許可を貰えば許される行為でもあるので、どうしても公開したいものなどがある場合は著作者を訪ねてみるのもいいかもしれません。
著作権クイズ 次の中から著作権に引っかかる行為を答えなさい
1.海外の有名な本を日本語に訳し、それを無断で国内に売り出す
2.友達のノートを貸してもらいコピーを取る
3.ダンスやバレエなどで憧れている人の振り付けを勝手に真似して披露する
4.友達の写真を、無断でSNSに投稿する
5.コンピュータのプログラムの複製
解答
著作権に引っかかるのは1.3.4.5の4つです。2番のノートのコピー
は友達の了解を得た上での行為なので著作権には引っかかりません。
また、4番は、人の顔や風景などを写した写真も立派な著作物です。
また、人の顔の場合には「自分の顔や姿をみだらに公開されない権利」
である"肖像権"に反するとも考えられます。その他の1.3.5.は著作
者に許可を得ていないので全て著作権に引っかかるの行為と言えるで
しょう。
さて、いかがだったでしょうか?おそらくあなたはあまり人に見られたくない自分の変顔などを友達にSNSで公開されるという経験をこれからするかもしれません。てか、もうしてるかもしれません。そんな時は「おいお前、著作権で訴えるぞ。お前が牢屋に入ってうなだれてる姿が目に浮かぶぜ!」とか言っとけばやめてくれると思います。自分の嫌なことはいやとはっきり言いましょう!
ありがとうございました😊
参考文献