20241120 ぼっちのままで居場所を見つける 河野真太郎
人々を苦しめ、場合によっては死にまで追いやる孤独を解消するには、
ワンリネス、ロンリネス、ソリチュード、アイソレーション
ロビンソンクルーソー:アイソレーション
ロンリネスとしての孤独が近代において発見された
このような循環論法が使われる場合というのは、往々にして、選択肢がそれしかないと思わせたい場面です
男として、上を取っていないと結婚できないというロチェスターの思い込みを破壊することを、ジェインは狙っている
ソウルメイトの発見による孤独の解消
喪服の女王、葬送のフリーレン
アルバート公との死別・喪失を、宗教や共同体のものにして処理することができず、あくまで個人の喪失として、個人で処理せねばならないために、彼女の孤独は深まったのです
死別という喪失はますます個人的なものになっています
ソリチュードの発見
ソロー 森の生活
経験を共有できないと孤独を感じる
探偵小説というジャンルは、前節で述べたような都会の匿名性-ロンリネスをもたらす匿名性-を条件として生まれたのではないか
ひきこもる自由と社会に出る自由、この二つの自由が必要だと考えたわけです
エルサ#は氷の城(自分一人の部屋)の中にソリチュードを見出そうとし、結局は社会(といっても彼女には女王になるしかない「社会」)に引き戻されて行きます。独りになるか、社会の一部になるかの二者択一を、エルサは強いられています。ウルフ*はこれらを二者択一、二項対立で見るのではなく、とりわけ後者の社会に所属することを、あくまで個人としての自由を確保しながら行うという道指し示そうとしたのです。ぼっちのままで居場所を見つけるひとつの方法を指し示そうとしたのです。王政のなくなった世界のエルサの姿が、そこには見出されるでしょう。ぼっちのままで居場所を見つける 河野真太郎より抜粋
#:エルサ「アナと雪の女王」のエルサ
*:ウルフ:ヴァージニア・ウルフ
TOC(制約理論)の思考ツールの中の、対立解消図(クラウド)を使って、「エルサが魔法を使う/使わない」を分析し、解決策として、氷の城での引きこもりを、一つの解決策として説明していました。(2019.2)
同じ題材ですが、私の考えた個人的な対立の解消より進んでいて、大きくエルサと国の安寧に向けての提案となっている。
ぼっちを肯定的に捉え広げて、他者と関わっても良いという考え方に、ハッとしました。
女性が作家になるためには、自分ひとりの部屋が可能にする
いずれも偶然的な友人関係によってかろうじて孤立を解消することは、現在のあり得る「孤独を解消する社会」のあり方
孤独許容社会はどうやって作れるのでしょうか?だれでも孤独でいられ、なおかつ孤立に苦しむことはない社会はどうすればできるのでしょうか?
一つは、ベーシックインカム
#ぼっちのままで居場所を見つける
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