20231122 男子系企業の失敗 ルディー和子を読んで
同質性の高さ
同質性の高い集団が効率的なのは、目的が具体的で明確な場合のみ
高度経済成長の前提。新卒一括採用、終身雇用は現象
パッケージシステムの導入が行われなかったのは、終身雇用の枷で。余剰人員を解雇できなければ、ERPを導入しても無駄を削減できない
①既存の業務プロセスを汎用パッケージに合わせた方が無駄が削減できる
②自社の業務プロセスは独特のモノであり、他者と競争に優位性を提供できる
②なら、他の業務はERPに含めるとしても、特定部分だけは自社独自にすべきトヨタ→TPS
IT人財はある意味、外モノ扱いだ。外モノだけど、自社で雇わなければならない、うちモノとはちょっとちがうので、従来の雇用形態から外した形で雇用する
エリートの選択
「何かが動かなければ、何も起こらない」:アインシュタインの言葉
物理世界だけでなくて、人間世界にも通用する
と言うことは分かっている。しかし、環境が不確実なとき、他社をまねることは、ある意味、最も失敗の確率が低く、失敗の程度の小さい戦略となる。それを意識して行動しているかは怪しい
確証バイアスは、反証する情報を無視する傾向。
→社長の周りにはイエスマンが集まる
人間の心理として、自分よりも優れた人間を次期社長に選ぶことはあまりない
経営者の本能的感情が新規投資を妨げる
自分が持っているものを失うことに恐怖心を感じます
恐怖心は失敗の可能性を大きく感じさせるので、そういった行動を無意識に取る→こういう人たちだけが生き残った
女性のリーダー
女性リーダーの特徴は自身のなさ
100%完璧でなければいけないと考える傾向があるので、
多様性がイノベーションをもたらす。一方で、集団の同質性そのものが、日本企業に大きな弊害をもたらしたとは思っていない。
男性は競争環境を好み、反対に女性はそれを避けたいと思っている
女性は、昇進する過程で競争が激しくなるのを嫌う
男性は女性がグループににいると自信過剰になり、女性は男性がグループにいないと自信過剰になる
日本の家庭における女性の地位の高いことが、女性の社会進出を遅らせる要因になっている。その結果として、社会進出が遅れたとすれば、なんとも皮肉な話
百貨店の衰退
消化仕入が全ての百貨店で行われたなら、競争力が失われる。
コスト削減のアイデアが難しければよかったのに
市場規模の割に、店舗数が多すぎること
景気が悪くなって、売上が低迷し始めてからも、百貨店業界の同質的行動は止まらない
会社の規模を小さくするということは、従業員も減らさなければならないと言う事
経営者の在り方
企業経営者の最重要任務は、自社の収益を上げることなのだから。B2BであろうとB2Cであろうと、顧客や従業員を含めたステークスホルダーの立場に立って感じることができる想像力、顧客や従業員を含めたステークスホルダーが考えたり感じていることを感知する共感性、市場と社会の変化や傾向を感覚的につかむ能力がなければいけない
感性は知識の問題ではない
購買決定は、何かを買うことから得られる快感と、それに対してお金を払う事への不快感とのバランスの上に成り立っている
中期経営計画は、各時代における最も重要なステークスホルダーとのコミュニケーション手段であるべきだ
戦略が見えてこない。既存事業の現状の延長線上での議論に終わってしまっている?
世界の潮流となった、市場分析に基づく戦略作りを習得することに関心がなかった。
生真面目さは、相手がどういった状況にあるかの想像力がない。相手の立場に自分を置いて、相手が感じることを自分も感じる共感性がない。想像力がないことは、創造力がないことにつうじる
日本人の性向の由来
S型遺伝子は、群れの規則が厳しくても、群れの一員でありたいと考える
非認知能力は、自分一人で勉強して、獲得できるものではなく「誰かから教わることができる」
先延ばしする理由はいくらでも考えられる
自分への正当化はできても、問題の根本的解決にはならない
ドイツでは国民を労働者と捉え、日本は消費者と捉えている