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20241222 子供をうまく愛せない親たち 橋本和明

ハンディキャップがありながらも、持っている能力を駆使して、上手に子育てをしている場面に出くわす
子育ては愛情でなく、技術である

→障碍とは、限界集落。何らかの能力(機能)が欠けている。限界集落を観ることで、街が分かる。同様に、障碍をみることで、ヒトが見える

抽象的なことを理解するところは一般のひとよりもかなりずれていた。
愛情とはどういうことを示すのか、それを示す行動はどういったことなのかをよくわかっていなかった、

愛情が何か分からず、他者への配慮がしにくい人にそれを強く求めることは相手をますます混乱させ、事態を悪化させてしまうことになりはしないだろうか、と考えさせられる

発達障害の背景を…そんな理解よりも、まずはこれらの親への偏見や嫌悪の感情が先に立ってしまうから

発達障害に気づかないということは親や周囲だけとは限らない。障害のある本人自身にも同様のことが言える。本人からすると、叱られたあとは自分でも同じ失敗をしないでおこうと反省はしたのに、なぜ同じ失敗を繰り返してしまうのだろう不思議にに思っていることは実は珍しくない

親からの虐待を「自分がダメだから仕方ない」と受け入れてしまったりすると、事態がますます複雑化されていく

障碍の特性ゆえにその様になってしまう。発達障害は「本人ではどうしようもないこと」

「異質性」と同時に「類似性」の発見が、発達障害の人の理解に必要である

赤ちゃんが泣いている原因をあれかこれかと思い巡らせながら、試行錯誤して、ようやく赤ちゃんが泣き止んでくれてホッとする経験をするものである

Nさんは出産をした病院の産婦人科の女医さんのことをすごく尊敬しているとの話があった。→良く知っているな~

親のペースで物事が進めば問題ないが、子育ては依法的な作業ではなく、親と子どもの相互作用の中で成り立っている。
→介護も一緒
上手く行かない時の対処法が分かっていたら、いいんだよね

同時処理ができないという特性、
→買い物と子どもへの注意の2つができない。ひもでつないで買い物に行くことはできないかな~、スキーの練習ではあったけどな

注意がそれた結果、置かれている子どものの先に生じかねない危険性を想像することができす、仮にこどもに注意はあったとしても、認知の問題があるために周囲の状況をしっかりとつかむことができず、死という落とし穴に落っこちてしまう

責任論、愛情論では効果がない。
いっこうに減る様子が見られないからである。虐待防止の啓蒙活動をしているにも関わらず

注意は自分でコントロールしにくいものである

注意の配分ができないばかりに、自動車とぶつかったり、段差を見落として転んだりといった危険に総合してしまう。虐待という出来事も例外ではない。

被害的に認知をしてしまう人は自分に対して自信がなく、否定的な自己像を持っていることが少なくない

指摘されるまで、危険に結びつくことになろうとはまったく考えもしなかった

経験が重なることで、正しいと誤学習してしまう。ヒューリスティック

発達のスピードには「多様性」がある
みんな同じ時期に発達してしまえば、環境の変化をもろに受けてしまい絶滅しかねない

社会性、柔軟性、共感性、適切な認知、多様性・・・
→多様性が他の4つのがんじがらめを開放する?適切な認知が最初だと思ったけど…

~漫画『プロチチ』逢坂みえこ のある場面の紹介~
もう一つ挙げると、雨の中を息子を抱きかかえながら主人公が傘を指していくシーンがある。そのとき、彼は息子を雨に濡らさないようにして歩いていくが、その理由を「『愛』のためではないと思う 息子は体積も小さく体力もなく 雨に濡れた場合 体温を奪われ病気になる確率は僕よりも高い」からだと言うのある。ここでも考えられるのは、そんな理屈より、「雨に濡れたら息子がかわいそう」とか、「雨に濡れたら息子が気持ち悪がるから」と言ってもよさそうなものである~子供をうまく愛せない親たち 橋本和明より抜粋~

泣けた~。回りくどくてもよいじゃないか、そこに愛が見える。
自分の特徴を踏まえて、自分の能力を精一杯使って、子育てをしている。続けていくことで、子どもは健やかに成長する。もちろん親の介在によっては、成長が少しずれることはある。けれど、きっと子どもの能力で対応できる範囲だろう。

以前の子育てと現代の子育ての違い
親が孤立した状況で子育てを強いられる
三世代家族→核家族→二人家族へ移行した過程で、得られた利便性があった。一方で、失われたことの影響が社会の弱い部分に顕れてきている。

子育ては愛情ではなくて技術である
Solidな解決が最初。

複雑さを排してシンプルな子育てを目指すこと。
個々の子どもの千差万別な発達があって、パターン化しにくいから
→AIならいけるかも

この母親は、無理のない自分に見合った支援者の助言を受け入れ、
いきなり高い目標を設定するのではなく、ハードルを下げ、できるところから等身大の子育てをすることが重要である

#子供をうまく愛せない親たち
#橋本和明

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