黒い。マジック
この世の中、今、黒いマジックはそこら中にある。
それはとにかく人の心と頭の中に
あたりまえかのように染み渡り
感覚を麻痺させ、失わせる。
そして感じることを忘れさせ、
考えることも忘れさせる。
それがあたりまえだというように。
そして自分には"ない"のだと信じ込ませ
黒いマジックによって書き換えてしまうんだ。
それは"おかしい"と。
黒いマジックで描かれた世界を見ていると
すっぽりその間、違うところにいる氣がする。
そしてふと思い出す。自分の中の白いマジックがあったことに。
忘れていたことを思い出すように。
知っていたことを思い出すように。
白いマジックを手にとって
本当は何をやりにきたのか、何を感じ、何をしにきたのか、ひとつずつまた描き出すんだ。
だから今日は空がきれいだとか、
あの人はどんな顔で笑うかなとか、
そういうことを自分の真ん中で思いながら
今日もまた白いマジックにかかっていられたらいいな。
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