【20231030】君たちがいた空間が愛おしくて仕方なかったよ。
今日は友達が家に遊びに来てくれた。
数か月前に引っ越したのだが、家に人を招き入れるのはこれが初めて。
しかも、みんなの住んでいる所からだいぶ離れた田舎に引っ越してきたので、まず来てくれるということがうれしくて仕方なかった。
私の住んでいる土地を案内して、夜は家でパーティー。
手巻きずしをみんなで仲良く作って、雑談して、あっという間にみんなの終電の時間だった。
ふざけて笑い合っている時間ってなんでこんなにあっという間なんだろうね。
みんなとバイバイして、家にはまた私が一人。
そして、あの楽しかった空間をまだありありと感じさせてくれる
使用済みの皿やペットボトル、ごみたち。
片付ける気力もなく、そのまま寝落ちしてしまった。
翌朝。アラームをかけずにのんびり起きた。
目を覚ますとまだ昨日のパーティーの状態で部屋が残されている。
朝になったらさらに愛おしかった。
あの楽しかった時間は現実なんだと感じさせてくれた。
楽しい時間は一瞬で儚いけれど、確かに存在していた時間だったんだと感じさせてくれた。
一緒にバカ騒ぎできる友達がいること、なんて愛おしいんだろう。
私はしばらく部屋を片付けないまま、布団の上でその空間を眺めていた。
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