気づかい
気づかいって難しい。
こんな風に思ったのはまさに昨日、電車に乗っていた時だった。
私は座席に座っていて、降りる前の駅で杖をついたおばあちゃんが乗ってきた。
反射的に席を立ち「どうぞ」と声をかけたものの
「次の駅で降りるんで大丈夫ですよ〜」と言われてしまい、どうぞどうぞと譲り合うやり取りを数回繰り返したのだが平日の11時頃というそこそこすいている時間帯の車内のシンーとした空気感に耐えられず、ぱっとスマホを見ておばあちゃんとのやり取りをシャットダウンしてしまった。
おばあちゃんは少し立ち尽くし、その後「じゃあどうもすみません」と会釈をして腰を下ろしてくれた。
その時おばあちゃんが「よいしょ...」と言いながら杖を使って座る姿を見てやってしまった...と思った。
よくよく考えてみれば杖をついているし立ったり座ったりする動作が大変だし、何より一駅約5分間ほどであれば手すりと杖に支えられたまま立っていた方が楽だったかもしれない。
あぁ〜...と心の中でもやもやしていると降車駅に到着。
おばあちゃんは降り際に「どうもありがとうございました」とお礼を言ってくれたのだ。
座らせてしまった上に妙な気遣いまでさせてしまった。とても不甲斐ない。
この時に世間一般的に、自分的に良かれと思ってした事やかけた言葉も相手は望んでいなかったり迷惑だと思ってしまったり、時には傷つけてしまう事だってあるから、相手を思って気をつかうってすごく難しいことだ。
自分と全く同じ人は存在しないから、自分の中の価値観が全く同じ人ももちろんいない。
それは分かる。
でもたまに、相手の求めていることをピンポイントでできる人っていません?
私は頭も中で ああしたい、こうしたい と浮かんでもそれらを言葉にするまでがすごく長い。というか言葉にしない事の方が多い。 だからすごく口下手で自分の考えや思いを言葉にするのがとても苦手だ。
そういうふうに、私がぽつりぽつり話しながら頭の中で会議をしている間にそのワードを拾い集めて超分かりやすくそれ!っていう言葉でまとめてくれている。
一体どうしたらそんな力がつくのか...
自分の主観じゃない気づかい できるようになりたいなぁ と反省しながら電車に揺られ実家に帰ってきました。