
神経質な私が映画館で映画を見る理由
宇多田ヒカルのLettersの歌詞みたいなタイトルにしてしまいましたけども。
先日『ビートルジュース ビートルジュース』を観に行ったんですね。
前作も大好きだし、映画自体はそれはもう最高でした。
まるで初めて洋画に触れた子供時代を思い出すかのようなワクワク感で。
ただ映画の本編とは全く関係のない部分で気になることがありまして。
後ろの席のファミリーが上映中ず〜〜〜〜〜〜〜っと喋ってたんですね。
大声でというわけじゃないけど、とにかくずっと喋ってる。
何をそんなに話すことがありますの?と思うくらい。
さすがに耐えかねて2回ほど注意したけど聞いてくれるはずもなく。
そればかり気にして映画を楽しめないのも癪なので、「これもまたBGMなのだ…」と思いながらなんとか映画を楽しむことに集中しました。
この回に限らず、映画館に行くと3回に1回はムムムと思うことが起きます。
上映中スマホを点けたままにする人、落とし物をしたのか上映中に足元をスマホのライトで照らす人、ビニール袋の音をガサゴシャ鳴らす人、前の席を蹴る人…。
これ全部上映前に流れるマナームービーで注意されているのですが、このような行動をとる方々は往々にして上映直前まで(なんなら開始後も)スマホに目がいっているので、注意が流れていることすら気づいていないと思います。
神経質な私は、これらの行動がひとたび目に入るとどうしても気になってしまい、よっぽどな場合は今回のように注意させてもらうこともあります。
だけどそれも相手によってはトラブルになる可能性もあるし、どこまで言うべきかは難しいところ。
どうか「映画好きならそんなの気にせずスクリーンに釘付けになるべきだろう」とは思わないでください。
自分の神経過敏さには自分が一番疲れ果てているので。
それでも、「そんなに気になるなら家で配信を待って観れば良いじゃない」と思う方もいると思います。
劇場公開から3ヶ月経たずして配信されることも多い近年では、それも一理あります。
とはいえやっぱり、待ちに待った映画はスクリーンで堪能したい。
だけど、私が映画館で映画を見る理由ってそれだけなのだろうか?
もちろんこれだけでも立派な理由だけど、もしかして私は「敢えてアンコントロールな環境に身を置くこと」を望んで映画館に行くのかもしれません。
自宅で配信された映画を観る時は、当然誰の邪魔も入らない。
音が鳴る食べ物だって食べ放題です。芋けんぴだろうがばかうけだろうが好きに食べていい。
発声上映だって自由です。
そしてもちろん、こうやって観る映画も最高に楽しいものです。
だけど、私はその「全てが自分のコントロール下にある状態」に慣れてしまうことが少し怖い。
調べればすぐ知りたい情報に辿り着ける時代、6畳の部屋で衣食住も娯楽も全てが完結する時代。
だけどそこに浸り過ぎてしまったら、少しの不自由さも許せなくなってしまう気がして。
この世の多くはアンコントロールなのだと知り、理不尽や不自由さえも楽しめる力が欲しくて、私はまた映画館に行くのでしょう。
何より当たり前だけど、スクリーンで映画を観た時の感動は何物にも代えがたいものなのです。
夏は暑さに負けてあまり映画館へ行けなかった分、秋冬は沢山足を運びたいと思います。
ただやっぱり上映前のマナームービーは皆観てくれよな!!!!!!
あと上映中は喋らないでください!!!!!!
あと紙袋やビニール袋は結構音が響くのでゴソゴソするのはやめてください!!!!!
あとスマートフォンはもちろんスマートウォッチもオフにしてください!!!!!
あと(以下略