四気質と職場の人間関係①自分を知る
こんにちは。
先日のサターンリターンの記事にて、職場の人間関係が悪天候であることを話題にしました。今回はそのような関係において"どの様に乗り越えていくか、私なりに考えてきたこと"を綴ります。
退職する原因の1つとして、大きなウェイトを占めるのが人間関係ではないでしょうか。学生時代は気の合う友人と一緒にいれば良かったのですが、社会人となるとそうはいきません。腹が立つ相手とも肩を並べて働いたり、上下関係があるので、言いたいことも言えなくて我慢したり。
かくいう私もそうです。人間関係が酷くて、辞めたいと思ったことが何度もあります。特にここ2年間は、毎日辞めたいと言っていたくらい、本当に辛かったです。
色々なサイトで検索したところで「○○みたいなタイプの人とは関係性を切ることだ」「メンタルにくる前に、退職することも大事」等々。
現実では、そんな簡単に切れるわけがないですよね…。
生活がかかっているから辞められないジレンマ。だから、長期的には転職を考えているけれど、今すぐに退職はできない。
特定の相手を、避けて働くことはほぼ不可能です。相手との間に物質(ティッシュペーパーの箱、衝立など)を置いて、物理的隔離を試みる方もいますが、気休め程度。私もしたことがあります 笑
もちろん「仕事の人間関係として割り切る。深入りしない」「職場とは別で、サークルなどの気の合う仲間達と活動する」ことは、効果的だと思いますし、処世術にもなります。
けれど、本質的にHSPなど繊細な面があるとしたら?…自分では経験を積んで強くなったり、太々しくなったとしても、こういった個性-気質は変わらないのではないかと。母を見ていて、そう思いました。
それに、サークルでも人間関係があります。もっと本質的なことに気付かなければ、本末転倒になりかねません。
そこで、割り切るとは一体何なのか考えました。
相手は自分の思い通りにはならないから、相手を変えることは諦める。それよりも、私自身が心を豊かにしていくこと。そうすれば、どんどん生きやすくなるのではないか、と。
ということで、この度「四つの気質」に関する観点から、私の職場の人間関係を振り返っていきます。
皆さんにとっても、何かきっかけがあれば嬉しいです。
西洋占星術における四大元素
まずは、西洋占星術の観点から考えてみます。
西洋占星術をある程度学んでいますと、それぞれの星座が四大元素に分けられることを知ります。四大元素は「火・地・風・水」です。
火: 牡羊座, 獅子座, 射手座 地:牡牛座, 乙女座, 山羊座
風: 双子座, 天秤座, 水瓶座 水:蟹座, 蠍座, 魚座
例えば牡羊座だと、まるで燃え広がる炎のごとく短気、だとか、双子座は過ぎていく風のように、次から次へと好奇心旺盛に話す、などなど、情景を思い浮かべます。
こうやって12星座ごとに、性格を思い浮かべるのも良いのですが、双子座生まれ(太陽)だから「好奇心旺盛」とは判断できません。
月は安心感や欲求、言語能力なら水星、喜びや社交面では金星、といった全体の惑星を総合的に読み解くことで、まるで煌めく宝石のような個人が浮かび上がります。宝石には沢山の面があり、複雑な輝きを放ちます。ホロスコープを読むことで「自分はこういう人間だ」と思っている以上に、見えていない一面も明らかになるかもしれません。
それは貴方が見ている他者も同じことで「あの人の〇〇なところが嫌だ!」と思っていると、その一面にフォーカスしてしまうものです。
例えば、双子座シーズンの生まれでなくても、双子座の支配星である水星にアスペクトが集中していると「好奇心旺盛」な一面があらわれるかもしれません。貴方は、どうでしたか?
・・・
さらに、もっと大きなくくりで、四大元素のどの気質が強く出ているかを見てみましょう。この気質のことを四気質といいます。四気質には「胆汁質・憂鬱質・多血質・粘液質」があり、下記の通り対応します。
(職場のメンバーを見ていて、感じたことを加えてみました。詳しいことは後ほど②で)
火/♈♌♐-胆汁質
決断力、行動力がある。改革者。「俺についてこい」的なリーダーシップ。率先して物事をこなし、ガタイが良くて力持ち。
怒りっぽい、カッとなって怒りをまき散らす。自分の思い通りにならないと、暴力暴言、物に当たる。
仕事は早いが、雑な面あり。ワンマン。
地/♉♍♑-憂鬱質
深く物事を分析する。口数が少なく、動作も物静か。骨ばった体格。コ ツコツ計画的、努力家。縁の下の力持ち。思想家、哲学者。
悲観したり批判的。すぐ組織の難点に気付いて批判する。役割に対しては忠実だが、いざという時には孤立しがち。慎重過ぎる。
仕事はあらゆる面において丁寧で、ミスが殆どない。
風/♊♎♒-多血質
陽気、みんなに愛嬌をふりまく。シャレや冗談で皆を和ませる。せかせかと歩く。飲み会の幹事など、計画を立ててくれたり気を配る。色々なことを知りたい。喋りたい。
一つの事を完結する前に次から次へと手を伸ばす。錯乱、突発的な思考。集中できないため大雑把。
仕事は気分に左右され、締め切りを守れない時も。
水/♋♏♓-粘液質
おっとりしている。ゆったりとした動作、周りに対して、あれこれ要求せず、ありのままを尊敬する。平和主義者。聞き上手、カウンセラー的立ち位置。相手にハッキリとものを言えず、誤魔化す。他力本願。無関心。マイペースで、ゆったリズムを崩されたくない。
仕事は、実績表など毎月決まった時期に作成される少々退屈な作業を継続できる。
いかがでしょうか。皆さんの身の回りに、こういった方はいませんでしたか。
四気質という言葉は、さかのぼると、古代ギリシア人医師(ヒポクラテス・ガレノス)が提唱した四気質論からきているそうです。ヒポクラテスはこのように提唱しました。
『人間の身体は、血液、粘液、胆汁、黒胆汁という4つの体液(四体液)を有し、これによって身体の特徴と健康や病気が生じる』
当時は、現代のような医療技術は発達しておらず、その代わりに大宇宙-マクロコスモスと無数の細胞でできた私達の体-ミクロコスモスは照応しているという理論に基づいて、不調の原因を探ったり治療法を占いました。その中でも、この四体液の考え方が主流であったようなのです。
※四体液では「胆汁質・黒胆汁質・多血質・粘液質」と、四気質とは少々呼び名が異なります。そして、現代科学の見解において、胆汁質と黒胆汁質は、身体内の物質としては存在しません。また、血液と粘液に関しても、体温調節機能および水分代謝機能を直接制御するものではないとのことです。
病に倒れた時間、もしくは医師が患者の病を認識した時間から作成されたチャートはトランジットではなく"デカンビチュア・チャート"と言われ、通常のホロスコープとは違う読解の仕方をしていました。すなわち、デカンビチュア・チャートで、先天的な四体液の傾向に対し、惑星の運行がどの様な影響を与えているかを見るのです。
当時の医療現場は"修道院"で、ホロスコープはいわばレントゲン。こういった方法は医療占星術とよばれます。今も、様々な分野でその手法が受け継がれています。
例えば、私が興味を持っているクリスタルヒーリングについても、既にこの時代に存在していて、修道女のヒルデガルドが宝石治療を行っていた、とのことです。
なので、繰り返しますが…医療占星術においては、自分をある特定のタイプの人間と決めることとは少し違うようです。
今回は、あくまでも性格における気質について、再び西洋占星術の話へ戻してフォーカスしていきますね。
ネイタルチャートから気質の傾向を読み取る
ネイタルチャートから、それぞれの惑星を四大元素ごとに分類してみます(特に重要なポイントとしてASCを加えます)
火/♈♌♐ー胆汁質 太陽, 月
地/♉♍♑ー憂鬱質 金星, 天王星, 海王星
風/♊♎♒ー多血質 木星, 土星
水/♋♏♓ー粘液質 ASC, 火星, 水星, 冥王星
この中でも、点数が高くなるのがASCと太陽、月です。続いて、個人天体である水星、金星、火星。社会天体である木星、土星。
時代天体である天王星・海王星・冥王星は最も点数を低くしてみます。
そうすると、最もポイントが高いのがASCを含む「水」でしょう。
ほぼ同点で「火」も優勢です。「風」は社会天体のみ。「地」で主要な天体は金星のみで、もっともポイントが低いです。
だから、欠けた元素「地」を補おうとして、鉱物収集をしてしまうのでしょうか。石に囲まれていると、落ち着くのですよ。
疑問に思ったのが、私って思いのほか憂鬱質気味だと思うのです。
しかし、ネイタルチャートの四大元素計算だけでは、地が強く出ていることを読み取ることができません。一体、どういうことなのでしょうか。
私の場合、幼少期までさかのぼっていくと、母からの影響が強く、後天的に「憂鬱質」を強く受け継いでしまったようなのです。ネイタルの7ハウスが山羊座、母の太陽と私の金星が合という点にあらわれています。
社会人になり、様々な人と働くようになって感じたことが「あ、私って粘液質が強いけど、時折胆汁質が出る時もあるな」でした。私が一人娘ということもあり、大切にしたいが故に心配性・過保護気味だった母から「憂鬱質」が培われた。
太陽期へ入り、働くことで私を覆っていた殻が破れ、本来の気質…特に太陽と月が含まれている「胆汁質」が目覚めはじめたとも言えます。
ちなみに、ドミナント・プラネットといって、惑星の位置だけでなくアスペクトなども含めた計算方法もあります。こちらは、Astro-Seekで検索することができるので、参考にしてください。
Free Astrology 2024, Online Horoscopes | Astro-Seek.com
こちらでは「水」が優勢でした。
この様に、まずは自分を知ることからはじめましょう。次に相手を身振り手振り、表情、言葉遣い、声のトーンなどを五感で感じ取る。それだけでも、どの気質が強く表れているのか知ることができます。
もし、何かのきっかけで相手の出生時間を知ることができたら、ホロスコープを参照してみると良いかと思います。相手から聞き出すのは、中々ハードルが高いですよね……。
次の②では、四気質を私の職場の人間関係へ当てはめていきます。