嫌いな給食から学んだこと
僕は学校給食において
死ぬほどパンが大嫌いでした。
小中9年間で完食したのは
5回にも満ちません。
先生に強制的に
給食の時間・昼休み・
掃除の時間・5,6時間目
合計3時間ほど監視付きで
食べさせられても
10センチも進まないくらい
絶望的でした。
基本自分が吐いてしまう度に
先生の規制は緩まりましたが
ただ1度、自業自得な
人生で一番愚かな行為に
及ぶこともありました。
特に先生が厳しかった
小学2年生の頃
週に2,3回あるパンの日は
牛乳と2リットルの麦茶によって
味を感じずに流し込む形で
泣きながら
何時間もかけて食べていました。
ストレスで
頭がおかしくなった僕は
隣の席の大人しくて
無口な女子の机の中に
パンを丸ごと放り込みました。
最初は怒られないか
ビクビクしていましたが
不思議と次の日になっても
何の反応もなかったので
僕は毎回パン
その女子の机の中に
入れるようになりました。
その犯行は
1ヶ月ほど続きましたが
とある掃除の時間
その机が運ばれていると
入ってたのが不思議なくらい
10個ほどの大量のカビたパンが
雪崩を起こしながら
床一面に散らばりました。
僕のパン嫌いは
クラスの常識だったので
すぐバレて
先生にしっかり叱られました。
Mさん
あの時は本当にごめんなさい
この社会にも
誰かが面倒なものを
無理矢理
誰かに押し付けたり
不法な労働環境や
不当な雇用体系
深刻な環境破壊
人権侵害が蔓延っていますが
僕はこの時の反省から
そういう搾取を自分がしないように
気をつけようと決心しました。
その学びから僕が行き着いたのが
「ギブアンドテイク」です。
パンの日以外は
残っているおかずやご飯類を
片っ端から平らげていた
食いしん坊の僕は
何人かのクラスメートと
とある契約を結びました。
その子にとって
苦手な食べ物が出た場合
僕がそれを全て食べる。
その見返りとして
パンだけはその子に食べてもらう
という契約です。
"給食のパン"側からしても
イヤイヤ食べられるよりも
美味しく食べてくる方が
嬉しいはずです。
さらに
契約しているクラスメートが
休んでしまったり食欲がない
などのリスクを見越して
常に5人の契約者を
確保していました。
その契約を結んでからは
パンへのストレスは
なくなりました。
今考えるとフードロス削減にも
貢献しています。
僕が言いたいのは
人には人の得意なことがあり
そういう人の特性を
踏まえた上で話をしないと
良くないことが起こる
ということです。
"その方法しかない"
"その道を通らなければならない"
僕らが生きるこの世界では
その思い込みのせいで
苦しんでる人、苦しませてる人の
どちらも生まれている
気がしています。
僕はこれからも
"みんなが幸せになれる方法"や
"これもいいんじゃない?って生き方"
を模索し続けたいと思います。