2022/09/26 アクエリアス騒動
「いったいどこに消えたんだ!!」
肩を震わせ、部長は怒鳴り散らした。
そう、部活後の楽しみであるアクエリアスが、部室から消えたのだ。
部員たちは戦慄した。温厚なはずの部長が、本気の怒りをあらわにしたからだ。そして、この大罪を犯した者は誰だ、と周囲を見る目は疑心暗鬼になっていた。
「どこに逃げようと捕まえてやる。待っていろよ……」
そう言い放ち、部長は外に出ていった。
みなさん、こんにちは。しまざとです。
いきなり何か物語が始まった!? と驚いた方には、「計画通り」とだけ伝えておこう。
…
………
という意味不明な冗談はさておき、上記は、高校時代の文化祭出し物だった演劇(オリジナル脚本)だ。
演劇は、上記で説明した通り、部長の大好きなアクエリアスがなくなったことから始まる。アクエリアスを飲んだ犯人はいったい誰なのか?! という話だ。主人公は、演劇部員の古賀こうら、大塚せいやという架空の人物。この2人が中心となって、物語は進んでいく。
演劇の冒頭で、強烈な部長の怒りがあった。その直後、演劇の語り部役である妖精が登場する。そして驚きの感情とともに、謎を解き明かそうと、妖精は時を巻き戻す。
~時は巻き戻り、練習中の部室~
古賀こうらが休憩のため、部室に戻ってきた。そしてあろうことか、机の上に置いてあるアクエリアスを飲み干してしまう。目撃者Aは、古賀こうらに注意する。「それ、部長のアクエリアス…」。古賀こうらは焦るものの、リカバリ案を思いつく。(部長に気づかれる前に、アクエリアスを買ってくるしかない!)。なんとか間に合い、事なきを得た。
しかし、演劇はそこで終わらない。2人目の主人公である大塚せいやが休憩のため、部室に戻ってきた。そしてあろうことか、机の上に置いてあるアクエリアスを飲み干してしまう。目撃者Bは、大塚せいやに注意する。「それ、部長のアクエリアス…」。大塚せいやは焦るものの、リカバリ案を思いつく。(部長に気づかれる前に、アクエリアスを買ってくるしかない!)。なんとか間に合い、事なきを得た。
~回想終了~
しかし冒頭であったように、事件は起きた。2人以外の誰かがアクエリアスを飲んだからだ。怒り心頭の部長に対して、目撃者Aと目撃者Bは、古賀こうらと大塚せいやを容疑者として報告。ここから、「部長と部員一同 VS 主人公2人」の逃走劇が始まる。
最終的に、2人は捕まるものの、新しいアクエリアスを買ってきたと弁明。犯人は部室の隅で昼寝をしていた顧問だと、明らかになり、終幕した。
いかがだっただろうか。ここで議題にしたいのは、アクエリアスを飲んでしまった主人公や顧問ではない。むしろ、部長である。
3人に間違ってアクエリアスを飲まれてしまうのは、管理方法に問題ありの可能性大だ。部長がその後どうしたのかは演劇で語られないが、言わせてほしい。個人の所有物について、部内を含め管理を徹底したほうがよい。
起こってしまった事件は、仕方がない。しかし、同じ失敗を繰り返さないことが大切だ。仕事の話だけでなく、スポーツやゲームの世界でも同様だ。進化し続けられることが、強者の証なのである。まさしく、継続は力なり。
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