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第2期うるたまリーグ~準決勝・雀まち視点手記~

先日1月8日(水)に私も参加させていただいている三麻リーグ「第2期うるたまリーグ・準決勝」が行われた。

※うるたまリーグ準決勝・本配信はこちら

今回のnoteはその準決勝の手記になるが「こういうのって普通は決勝戦後、リーグが終わったときに書くもんじゃない?」と思われる方もいるかもしれない。

実のところ私も準決勝前まではそうは思っており、決勝戦前にnoteを書くつもりはなかったが、今回に限っては私の所属している「麻雀に出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下、雀まち)」目線でこの準決勝をみたときにその展開があまりに劇的で、優勝チームが決まった決勝戦の後に書いていてはこの感動も薄まってしまうため、この熱が冷めないうちに書き留めておきたい、そんな思いで半分衝動的に書いている。

なんと総文字数10,557文字ととんでもなく長くなってしまったので、暇すぎて仕方がないなど、お時間が有り余っているときにどうぞ。


「うるたまリーグ」とは

※「知ってるよ!」という方はこの段落は飛ばしてもらってOKです。
上の目次から次の段落へどうぞ。

まずはじめに「うるたまリーグ」とは何かから説明すると、麻雀アプリ『麻雀一番街』公式配信者兼公式大会主催Vtuberである『潤井戸うる』さんが主催しているリーグ戦で、1チーム5名からなる12チーム、総勢60名が参戦し麻雀一番街アプリ内の三人麻雀で競い合う大会だ。

毎週水曜日21時から12週に渡ってレギュラーシーズン全18半荘を戦い、トータルスコア上位6チームが準決勝に進出。

準決勝はレギュラーシーズンのスコアをリセットして3半荘、その上位3チームが決勝戦に進み、決勝戦もまた準決勝同様にスコアをリセットして3半荘を戦い、そこで第2期うるたまリーグの優勝チームが決定する。

その決勝戦は1/15(水)21時から生配信されるため、このnoteで少しでも興味が湧いたのであればぜひ観ていただきたい。

さて、冒頭にも書いたようにこのnoteは準決勝の手記になる。

つまり雀まちはレギュラーシーズンは無事突破、というか救世のカンさんことカブさんの4連勝を筆頭に、団長の紫雲よしおさんも4戦全てプラススコアを達成、他のメンバーも全員がトータルプラススコア、全12節のうち11節でチームプラススコアを持ち帰り、リーグ唯一の2桁勝利とえげつないほど勝った。

※画像はレギュラーシーズンのスコア

そんなレギュラーシーズンでも様々なドラマが起きているため、本配信や各チームの応援配信アーカイブなど観ることをオススメする。
youtubeで「うるたまリーグ」を検索だ!

準決勝 第一試合 ~先鋒:卯月ななみ~

さて、ここからは本題の準決勝に触れていくワケだが、先にも書いた通り準決勝・決勝は3半荘で決まる。
これに対し1チームのメンバーは5名。つまり基本的に3人が選抜されることになる。
今回雀まちはチームメンバーで話し合い、最終的に団長であるよしおさんの采配で準決勝に出場する3人が決定した。

※雀まちファミリアの応援配信枠はこちら

https://www.youtube.com/live/WkrA04G84sE?si=agyP0aihDvHPOyLL

先鋒はチームのアイドルで紅一点、Vtuberのななみんこと卯月ななみさん。

雀歴は浅いもののうるたまリーグに掛ける思いは熱く、自身の配信やコラボ配信も精力的に取り組んでいるその裏で、チームの誰よりも練習し圧倒的な打数をこなしてきた。勝手ながらチラッと覗かせてもらったが対局数は3000回に迫るほどだった。

そんなななみんの対局だが、全局語るとさすがに膨大になってしまうため1局だけピックアップする。

南3局オーラスだ。

点差は上の画像の通りで、現状は3着だが2着のみろくさんとは19700点差、跳満直撃か倍満ツモで着順がアップする。

それに応えてくれるようにドラの發が対子、發が鳴けて筒子に染めることができれば發・混一色・ドラ3と跳満を作れる配牌だ。

一方みろくさんもトップを狙うために手牌を縛りつけるドラの發を早い段階でリリース、ななみんがこれを鳴いてまずは4飜を確保できた。

続けざまに打たれた2pもポン。

ここで2つの選択肢が出た。

①25s待ちでテンパイを取る
ラス抜けはかなり厳しくなるが、それを受け入れて素点回復。

②索子を落として混一色に向かう
着順アップの可能性を残す跳満を目指す。

ななみんが取った選択は…

①だ。

後ほど本人にこのときの思考を聞いたところ
・染めることができてもみろくさんから直撃が取れるとは思えない
・それであれば好形のまま素点回復したい

…この大局観、本当に雀歴の浅い打ち手の声だろうか。
彼女と同じ麻雀歴だったころの私だったら絶対できていない自信がある。

さらにもうひとつ忘れてはいけないのが、彼女は自他共に認めるほどに染め手が大好きな打ち手であることだ。

そんな彼女が個を抑えて後ろの2人を信じ、しっかりと満貫を持ち帰ってきてくれた。

この判断ができたのは彼女が積み上げてきた打数に他ならない。例え短い雀歴であってもチームの誰より麻雀と向き合ってきた彼女が掴み取った、大事な大事な8ptだ。

こうしてスターターのななみんから中堅のレイレイにバトンが渡った。

別卓のスコアを合わせた第一試合の結果はこちら。

準決勝 第二試合 ~中堅:レイレイ~

ななみんからのバトンを受けたのは私。

少しだけ麻雀経歴を自語りすると、雀魂は三麻魂天Lv5、麻雀一番街では天下一番、どちらのアプリでもトップ100入りしている三麻大好き人間。
手前味噌ながら雀魂の三麻王座の間5000戦以上の部・平均和了打点で世界一になってからその席を譲らないまま来月で一年経過する。
とはいえ高打点を追うロマン打ちのため隙も多い、そんな打ち手だ。

ななみんから受け取ったバトンを握りしめ、彼女がこんなに頑張ってくれたのに麻雀歴の長い私が結果を出さないでどうする。
絶対にトップを取って遼久くんに繋げるんだ、気持ちはめちゃくちゃ入ってた。

今回は先に結果を出すことにする。

私はラスだった。本当に不甲斐ない。

南3局4本場。
私はラス親であがりとテンパイ流局を繰り返し一旦2着に浮上。もうひとあがりでトップが見えてくる、そんなところからあささんが起死回生の四暗刻ツモ。
親っ被りをした私は痛恨のラスで終わった。

同テンを引きあがった四暗刻
見事な役満であささんがトップ

とはいえこれで終わっては手記にならないので第一試合同様に今回も一局だけピックアップ。

最後の4本場から少し時計の針を巻き戻す。
オーラス南3局0本場だ。

是が非でもトップを持ち帰りたかったがオーラスに入ったところで20400点持ちのラス。

配牌は苦しいがやるしかない

東場で倍満をあがりオーラスに至るまで3900点の放銃一度だけだったが、稲尾悠さんの北抜き嶺上ツモを捨てた上で場況を読み切ったフリテンリーチからの跳満ツモや、あささんの倍満を打ってもリーダーとしてチームを決勝戦へ導くために汲めども尽きぬ闘志を込めた熱い攻勢に押され、私は後塵を拝していた。

ただ幸いにもラス親、あがり続ければ可能性はある。
配牌は苦しいが私だって勝ちたい気持ちは負けていない。

そんなオーラス、先手を取ったのはあささん。

あささんの先制リーチ

あささん目線でトップの稲尾さんとは12000点差、6400点以上の直撃で捲りだが打点的にドラの2pを使う他になく、かといってそのドラが鉄壁の稲尾さんから出るとは考えにくい、むしろツモる可能性の方が高いくらいだ。

であればドラ単騎のリーチ。

そのまま跳満ツモなら稲尾さんと同点の席順2着までだが、一発か裏ドラが一枚、もしくはあがりまでの道中に抜きドラを引ければ倍ツモとなり逆転トップ。

手牌は横に広く、麻雀のあがり形において裏ドラが一番乗りやすい手格好、ツモって裏1倍満は十分ありえる。
また実際には稲尾さんの手に3枚だったが、リーチ時には抜きドラは一枚も見えていなかった。
これも倍ツモ狙いに向かう理由に拍車をかけたと考えられる。

そんなあささんのリーチを受けた私、当然ながらオリるワケにはいかない。

このときの私の思考は以下の通り。

----
状況的に恐らくは打点のあるリーチ、捨て牌は字牌先行なので染め手は無さそう、あるなら例えばメンタンピンドラや一通、もしくはドラが固まった手、でも自分が6sを暗刻にしてるので宣言牌の直筋とはいえカン2sやカン8sで一通を絡めた高打点にはなりにくそう(実際には6sが手牌に入っていたので読みはズレていた)、であればメンタンピンかドラを固めたリーチが危険か、ただドラが固まったリーチならどんな待ちでも不思議じゃないから警戒しても仕方ない、せめてメンタンピンを最大限警戒しよう
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そんなことを思い浮かべながら筋を頼りに回り、手をまとめようともがいた。

そんな中で迎えたこの局面。

カン3sのテンパイだ。

このときのファーストインスピレーションは「リーチ」だった。
絶対にあがらなければならない状況、もちろん打点も欲しい。どんなに悪くてもせめて2着は確保したい。

そこまで思考が及んだときに、とある場面がフラッシュバックした。

うるたまリーグ レギュラーシーズン2回目の登板、オーラスにトップを狙い愚形の追っかけリーチを打った場面だ。

この手をあがればトップなので間違いとは言い切れないが…

結果はその後に7pを掴み放銃、ラスだった。

1巡我慢して北(6p)→現物2s打、7p→4s勝負の258p待ちリーチといければ、あるいは…

このシーンが強く思い出された。
何故かリーチはとてもマズい予感がした。

あささんのリーチ後に掴んだこの7pを打てるのか?
通ったとして3s待ちで勝てるのか?
いや、そもそもメンタンピン最大警戒で打っていい牌なのか?

いろいろ悩んだ末に2s打でシャンテン戻し、ファーストインスピレーションのリーチには行かなかった。





さて中堅戦の手記の途中ではあるが、先に書いたように結局のところラスなのだ。現実世界の手記はここで終わろうと思う。

「いやいや、半端なところで止めないでよ」というありがたいご意見もあるかもしれない。

だからその代わりに、ここからは~if~の世界線を覗いてみたいと思う。

というかピックアップしてまで書きたかったのはむしろこっちなのだ。

そう、この場面でもしも私がここでリーチを打っていたら。

現実世界では吸収できたが、~if~の世界線では…

次巡に当たり牌の2pをキャッチ。

リーチ一通赤ドラドラ(裏ドラは乗っていなかった)の跳満12000、あささん自身の出したリー棒と私が出したリー棒が加わり、1000点差で稲尾さんをかわしてトップだった。

「なんだ、結局~if~の世界線でも着順は同じじゃんか」
「わざわざピックアップして~if~の世界線を覗いた理由は結局なんだったの?」

うん、早い話トップを取らなければならない中堅戦でラスを引いてしまった自分にも何かしらチームに貢献できた場面はなかったかと、枯れ井戸を掘り進める思いでひねり出したネタと言えばその通りであり、こっ恥ずかしいけどズタボロになった自尊心を懸命に守ろうとしているんだと、これから書くことを暖かい目で見守って欲しい。

はい。
それではそれぞれの世界線のスコア、そのトップラスのポイント差に注目してほしい。

現実世界
あささん50700点 +40.7pt
稲尾さん34500点 -5.5pt
レイレイ19800点 -35.2pt

~if~の世界線
あささん49300点 +39.3pt
稲尾さん48300点 +8.3pt
レイレイ 7400点 -47.6pt

現実世界のポイント差は
75.9pt
~if~の世界線のポイント差は
86.9pt

あそこでリーチを打って~if~の世界線に入っていたら、MorningGlory(以下、もにぐろー)と雀まちのポイント差はさらに11pt開いていた。

対応できる牌がある状況で思考を放棄するようなリーチを打たなかったことで虎の子の11ptを結果的に守ることができた。

過去にうるたまリーグで経験したラスは無駄じゃなかった、そう思えるような局面だった。

とはいえトップか、せめて2着が欲しかった中堅戦でラスを引き、ななみんから受け取ったバトンを鉛のように重くしてしまった。

別卓のスコアを合わせた第二試合までの結果はこちら。

準決勝 第三試合 ~大将:遼久~

第三試合、大将として出場するのは遼久くん。

昨期うるたまリーグで4戦全勝のMVPを獲得、最終戦で倍直条件をつくり出し、三倍満ツモ条件まであと1飜と決勝戦まで本当にあと一歩まで詰め寄ることができた立役者だ。
今期のレギュラーシーズンでは少し苦しんだ展開もあったが、それでもトータルプラススコアを持って帰ってきている。
昨期最終戦で魅せた熱い対局が団長の紫雲よしおさんから準決勝の大将を任せられる決め手となった。

さて、うるたまリーグでも大将戦の前には条件確認のため普段よりもインターバルが多めに取られる。

この時間でしっかりと雀まちの条件を確認した。

大将戦でボーダー対象チームと同卓できるのが唯一の救い

5位の雀まちと同卓するのはボーダー対象チームの3位もにぐろーと2位PENTACLE×TENTACLE(以下、ペンテン)。

もにぐろーとのポイント差が113.1pt、ペンテンとのポイント差が126.9ptなので、現状から決勝進出できる3位以内に入るためには

・もにぐろーとトップラス(トップ+30pt、ラス-15pt)で68100点差
もしくは
・ペンテンとトップラス(トップ+30pt、ラス-15pt)で81900点差
となる。

※トップ2着での条件については、もにぐろーとペンテンとの差が15pt以下であるため、それを満たすときはトップラス条件の方を必ず満たしていることになるので割愛

ただしこの条件を満たしても別卓の結果次第、例えば4位のat homeがトップの場合、雀まちは上記の条件を満たしても4位で終わることも十分あり得る。

しかし5位の雀まちとしてはそこまで気にかけていられない。
別卓の出来事は目を瞑る。極力シンプルに。やることを明確に。

上記の点差をつけてトップラス、これが雀まちの目指す最低条件。

そう、最低条件が68100点差。

確かに三人麻雀ではぼちぼち起きうることとはいえ、それは全員がトップを目指すような通常の対局でのことだ。
上位2チームはトップが至上命題ではない。

この状況でその条件をつくることがどれほど難しいことか、麻雀歴をある程度重ねている方であれば想像がつくと思う。

それでも遼久くんは果てしなく重くなったバトンを力強く握りしめ、条件を頭に焼き付けて卓についた。

ここからは全局ダイジェストでいこうと思う。

東1局0本場

もにぐろーのsh0uさんが親でドラ3先制リーチ。これが決めれば東1局とはいえかなり決勝進出が近づく。

しかしあがったのはすぐに追いついた遼久くん。いきなり大物手がさく裂。

もにぐろーとのトップラス条件差 @46100
(ペンテンとのトップラス条件差 @64900)

東2局0本場

今度の先制は遼久くん。
実は激薄だった47s、ラストの7s引き入れた会心のリーチだ。

そして、いたずらな麻雀の神がここでまた悪さをする。
リーチ後にsh0uさんに赤5p・9mと引かせて四暗刻テンパイ。
そう、中堅戦でもにぐろーのリーダーあささんが大逆転を決めた四暗刻、そのテンパイをこの場面で意味ありげにsh0uさんに渡す。

まだまだ波乱を見たい麻雀の神

5pが現物でもない以上、押し出されたのは高めの4pだ。

さらに裏裏
条件までの差を一気に詰める

もにぐろーとのトップラス条件差 @10100
(ペンテンとのトップラス条件差 @46900)

東2局1本場

この局も先手を取ったのは遼久くん。發赤赤のテンパイ。

続いたのがsh0uさん。
一旦テンパイが入るが、

親の現物かつ打点をあげるための8p落とし。
もにぐろーはペンテンを上回っておきたいので着順アップのためにも素点はほしい状況、混一色でテンパイ復帰できる牌も34789sと多くある。もっと言えば(実際にはもうないが)赤5sや抜きドラがあれば跳満まで見える手、12000は喉から手が出るほど欲しい。

しかし…

この局の麻雀の神は本当に性格が歪んでいた。
あがり逃しとなる8pを引かせ…

好形の両面待ちを渡して妥協させたかと思えば…

必死に戦っている選手をあざ笑うかのような所業

すぐさま混一色のあがりとなっていた8s7sと引かせる。
今は対戦相手とはいえ同じ麻雀を愛する仲間に対するこの仕打ち、麻雀の神に対して少し怒りを覚えた。

この局も遼久くんのあがり。
ただsh0uさんも麻雀の神に翻弄されたまま69p待ちで突っ張っていたら南を放銃していた。あの仕打ちを受けてもしっかりと麻雀と向き合い、素晴らしい姿勢を示す。

發の加槓による16符が大きい

もにぐろーとのトップラス条件差 @200
(ペンテンとのトップラス条件差 @36800)

東2局2本場

この局の一番手はくろねこ太郎さん。

5pはドラなので実質満貫テンパイ

しかしまたしても親の遼久くんが来る。

ペンテンも親に放銃して良いことは何もない。くろねこ太郎さんは当たり牌を一発キャッチするもしっかりと対応。

両者しっかりと親リーチに対応
ノーテン罰符でもにぐろーとの条件を満たす

もにぐろーとのトップラス条件差 達成(1800↑)
(ペンテンとのトップラス条件差 @34800)

一旦はもにぐろーとの条件を満たすも東2局。まだまだ分からない。

東2局3本場

この局の一番手はsh0uさん。

白發対子からあっという間に一鳴きテンパイ。
しかしここからくろねこ太郎さんの打ち筋が光る。

sh0uさんの3p手出しに反応か、ここで1pを止めて七対子一本に決める。また1pはドラ4pとのスライドで比較的打ち出されやすい牌。待ちとしても優秀だ。同様に字牌の發も止まったままだ。

ただ、場がもつれてくるとこの男がやってくる。

ドラの4pを引き入れた親の遼久くんドラ4リーチだ。

この局の結末は…

こ、この動きはカブさん…!

7pカンからの嶺上開花!

槓裏もしっかり乗せて倍満

チームメイトであるカブさんこと救世のカンさんを無想転生したかのようにカンで場を制した。

ここまでくると東2局とはいえ応援枠は大発狂

もにぐろーとのトップラス条件差 達成(27700↑)
(ペンテンとのトップラス条件差 @8900)

東2局4本場

この局、先制テンパイはくろねこ太郎さん、ペン7sで一盃口の役ありダマ。親の遼久くんが69sを引いた瞬間に打ち出される牌だったが、あがったのはsh0uさん。
トップとの差は開いたが、もにぐろーはペンテンを着順で上回れば可能性を残せるためまだまだ難しい状況ではない。しっかりと他家の加点を潰すあがりとなった。

もにぐろーとのトップラス条件差 達成(24000↑)
(ペンテンとのトップラス条件差 @9400)

東3局0本場

この巡目にして全員テンパイとは恐ろしい。
しかも親のくろねこ太郎さんに至ってはダブ東メンホンの三面待ちだ。

あがり牌はくろねこさん残り8枚、sh0uさん残り2枚、遼久くん残り4枚。

8対2対4。

あがったのは…

これだから麻雀は面白い

sh0uさんだ!

雀まちにとっては手痛い放銃となったが、おそらくこの牌が369sであっても止まらなかった。
もちろんあがれるのが一番良かったが、12000点放銃して東3局が続くよりも、もにぐろーと点差が10400点縮まっても局が回る方が良い。
そう考えれば悪くない結果だと割り切れる。

もにぐろーとのトップラス条件差 達成(13600↑)
(ペンテンとのトップラス条件差 @14600)

南1局0本場

波乱の東場が終わり、最後の一回りの南場突入。
ここからオーラスまで少しテンポアップ。

もにぐろーとのトップラス条件差 達成(5800↑)
(ペンテンとのトップラス条件差 @9800)

南1局1本場

この放銃で雀まちの条件は再び未達へ

もにぐろーとのトップラス条件差 @2400
(ペンテンとのトップラス条件差 @26200)

南2局0本場

なーちゃんとても良い笑顔
ラスが入れ替わったがもにぐろーとの条件の方が近い

(もにぐろーとのトップラス条件差 @17400)
ペンテンとのトップラス条件差 @29200

南3局0本場

さぁオーラス突入だ。

一旦この点数状況で終えた場合を想定すると

雀まち +59.4pt(-65.8pt)= -6.4pt
もにぐろー -21.3pt(+47.3pt)= +26.0pt
ペンテン -38.1pt(+61.1pt)= +23.0pt
()内は第二試合までのスコア

と2着のもにぐろーがペンテンを上回っている。
ペンテンもプラススコアのためラスでも決勝進出の可能性は十分あるが、別卓の4位at homeが例えば70000点稼いだ+60ptの大トップを取っていたとすると脱落となってしまうのだ。

結論から言ってしまうとat homeは無念のラス。つまりもにぐろーやペンテンは雀まちに条件をつくらせなければラスであってもトータル3位以内に入り決勝進出だった。

しかし同時進行の別卓の結果は分からないため、上位2チームは決勝の席を確実のものとするために「結果が見えない別卓のことも考えながらポイントを積まなければいけない」という状況であり、それが「見えない別卓のことを考える余裕はない」本来は条件が厳しい側の雀まちにとって良い方向に作用することとなった。

あらためて条件を確認しよう。
(厳密に言えば100%ではないが現実的に考えた場合)

雀まち → もにぐろーから跳満直撃、ペンテンから倍満直撃、役満ツモ
もにぐろー → 2着以上
ペンテン → 2着以上

そんなオーラス南1局0本場
2着浮上を目指すくろねこ太郎さんからリーチも流局。
ノーテン罰符により一時的にペンテンがもにぐろーを上回る。

南3局1本場

sh0uさんが2着を目指した三副露、あっという間にテンパイだ。

もしここでくろねこ太郎さんが手広く2sを切っていたら…
遼久くんが5sを切る手順になっていたら…

もし筒子の面子を落として回ったくろねこ太郎さんがテンパイを取れなければ…その瞬間に雀まちの準決勝敗退が決まっていた。

もしも「同時進行の別卓」がなければ、くろねこ太郎さんも例えば海底で6sを切るなどして牌を伏せることができた。ただ先にも書いた通りat homeが大トップを取っていると準決勝敗退の可能性もある。sh0uさんの仕掛けに対して受けたものの、取れるテンパイはとって2着を狙うのが当然正着になる。

今期からうるたまリーグに採用されたこの「2卓同時スタート」のシステムが、崖っぷちの雀まちを救ってくれた。

南3局2本場

sh0uさんの決勝進出を決める山3の14sテンパイ。

遼久くんも紙一重の發を抱えていた

3人で山3の1sを掘り当てたら即終了するような状況、しかし先に顔を出したのは發。またしても雀まちは薄氷を超えた。

これにより雀まちはもにぐろーとの条件点差が15700点となり満貫直撃、倍満ツモ条件ができた。

南3局3本場

sh0uは2着までの条件に近づく抜きドラ3も、sh0uさんに満貫が打てないくろねこ太郎さんは3巡目にして当然のダマ、しっかりとあがりを拾って点差をさらに広げる。

もにぐろーとのトップラス条件差 @20200
(ペンテンとのトップラス条件差 @51900)

雀まちはもにぐろーからの満貫直撃条件が跳満直撃条件に戻る。
またこのあがりでペンテンはもにぐろーの跳満ツモにも耐えられるようになった。

そして、ついに最後の局を迎えることになる。

南3局4本場

配牌でドラが4枚、七対子を絡めての跳満は十分に見える手だ。

さらには抜きドラを引きドラ5、これで中からも仕掛けられるようになる。

望外の中が暗刻、これで自由に動ける翼を得た。

…そして、ついに準決勝最後の瞬間が訪れる。

くろねこ太郎さんから跳満直撃、倍満ツモで2着浮上となるsh0uさんから打たれた1p。

清一色や二盃口ドラドラ北を見据えた当然の1p。こんなのは誰でも切る。

牌を倒すまでの数秒間、遼久くんは何度も何度も飜数と点数差を条件と照らし合わせて、万感の思いで「ロン」を押した。

これで準決勝の対局が終了した。その結果がこちら。

その差、わずか5.4pt。

ななみんがオーラスにつかみ取った8ptが

レイレイが耐えて守った11ptが

苦しい状況の中でも守った小さくとも大事な種2つ

大将の遼久が見事に花を咲かせ実を結ぶことになるとは、願えはすれどもまさか現実に起きようとは誰が予想できただろうか。

第1期のうるたまリーグでは決勝進出までほんの2.8pt届かず、このわずかな点差に泣いた雀まちファミリア。

劇的すぎる大逆転だ!

そして、決勝へ。

大逆転劇で幕をおろした準決勝の熱も冷めやらないまま、1/15(水)21時からはついに決勝戦を迎える。

準決勝の熱気にも負けない激闘が繰り広げられることになるので、ここまでの10000文字に超える冗長なnoteを読んでくれた麻雀好きの方々には絶対にオススメできる。
1/11時点でまだ配信のリンクはないので、できたらすぐこちらにも貼る予定だが、ぜひ「#うるたまリーグ」で検索してほしい。

決勝戦の本配信はこちら


最後に

本当に長くなってしまいましたが、もしも最後まで読んでいただけた方がいたら圧倒的感謝!なんならもう大好きです!!

私個人としては不甲斐ない結果だったけれど、試合後に団長から「レイレイさんのオーラスの粘りも絶対に無駄じゃなかった」と声を掛けてもらったこと、それがこのnoteを書くに辺り~if~の世界線を覗いたことで見つけた11ptで、か細いながらもバトンを繋げられたんだと実際に証明できたことが何より嬉しかった。

ここまできたらもちろん優勝したいけれど、でもそれ以上にリーグが終わったとき、参加者も視聴者も全員が楽しかった!良い大会だった!と言えるように盛り上げていきます!

うるたまリーグ、最後まで突っ走っていくぞー!!!

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