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谷保天満宮旧車祭2024
こんにちは、1110です。
12月8日(日)、昨冬ありがたくお知り合いになった大学の先生と一緒に、かねてよりお誘いをいただいていた国立市の「谷保天満宮旧車祭」へお邪魔しました。
クラシックカーのイベントは数あれど、なんとこちらの「谷保天満宮旧車祭」は日本最古の自動車走行イベントが発祥とのこと。
今年でなんと116周年という由緒あるイベントです。
楽しみすぎて、折に触れてHPで開催日程をチェックしていました。
参道にクラシックカー
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鳥居をくぐって参道両脇では、さっそくたくさんの旧車がお出迎え。
(お久しぶりの再会ですが、お互いご挨拶もそこそこに入口のイセッタに話題が移ったのちょっと面白かったです…笑)
ラリー仕様のミニ、アルファロメオ・ジュリア、カルマンギア…クラシカルでエレガントなメンバーが勢揃いです。
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ストラトスとの遭遇
赤いランチア・ストラトスにも会えました。
好きすぎて待ち受け画面にしているクルマなのに、興奮したまま先生と話していたら普通に撮影し忘れました。無念。
思っていたよりも幅広で、全高もとても低く、前から後ろにかけて思い切りのよいボディラインが印象的な一台です。
ラリー戦での勝利のためだけに作られたこのマシンは、乗用車を超えてまるで宇宙船。名の由来である「stratosphere=成層圏」を体現するかのようです。
この子はぜひ擬人化したい一台なので、またお会いできる機会があるならばディテール観察したいです。
願わくば、アリタリア塗装のストラトスに会いたいのですが、今のところイタリア・トリノのFCAヘリテージ ハブまで行くほかなさそう…
その他に会える場所を情報ご存じの方いらっしゃればぜひ教えていただきたく…泣
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発動機愛好会
境内を進んだところで「あ、ぜひ次はあちらに!」と、先生。
嬉々として案内する先には…
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「でた!!発動機愛好会…!」
初めて会った際にその存在を教えていただいていたのですが、それ以来忘れることのできなかったこの名前。
古い発動機(エンジン)を保存する団体「東京発動機愛好会」のみなさんによる展示でした。
クルマのものに限らず、農業用機械の発動機などを実際に動かして展示しています。動態保存!
煙と油のワイルドな匂い、ドドドという大きめの駆動音…
今まで見てきた車体が生物の全身だとすればエンジンはその中身、なんだか臓器を見ているような生々しさがありました。(無機物ですけども、、)
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先生いわく、会には若い継承者がいないのが課題とのこと。
「ですから、ぜひ入会してお家に一台、どうですか?」
1110「い、いやぁ、、、」
愛車にするなら
博識な先生による車両情報(とくにエンジン)、そして愛車遍歴に圧倒されつつ境内を進みます。
谷保天満宮、境内に坂とか高低差があって面白い。
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こちらはイギリス生産の珍しいモデルだそうで、部品もすべてイギリス製、右ハンドルです。日本の道でも走りやすそう。
オーナーさんが快く運転席に座らせてくださりました。
こぢんまりと体を折りたたんで乗る感覚は、自分がこの子を動かすぞ!という「人馬一体」感を高めてくれそうです。
先生「ちょっと大きなバイクだと思って、これで出勤とかどうですか?」
1110「えっ!?」
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トヨタ2000GTに、いすず117クーペ…日本のクラシックセダン、神社が似合いすぎです。
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こちらのスーパーセブン、深緑が美しいですよね。
ご厚意で「運転席乗ってみますか?」と言っていただき、教えてもらったコツ通りに体を滑り込ませて乗車してみましたが、左右がぎゅうぎゅう!
でも不思議と心地良く感じられる乗り心地でした。
なんとオーナーの方、自動車雑誌や男性ファッション誌の編集もされていたという有名な方でした…!恐縮…
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ラリー時代のアウディクワトロを思い出すような、サイド後方部のスリット?がたまらんちです。
先生「この車なぜか建築家に人気なんですよね。フォルムもなんだかクルマというより建築物っぽく見えてきませんか?」
たしかに、ほとんど直角の面構成、堅実な雰囲気は建築ぽいかもしれない。
四角い車だいすきなんよな、、
先生「あのハコスカとかどうですか?あんまり興味ないですか?」
1110「国産車ならどっちかというとトヨタ…」(買わない理由ばかり探すな)
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時はさかのぼって明治41年、有栖川宮による日本初のドライブツアー「遠乗会」が実施されたのですが、そのゴールに設定されたのがここ谷保天満宮だったそうです。
宮様は参拝後、事故や故障なく無事に帰宅されたということで谷保天満宮は「交通安全発祥の地」なんだとか!
恥ずかしながら今回、旧車に夢中になって参拝を失念してしまったので、いずれ再訪してご挨拶します。強欲で申し訳ない。
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がんばれディーノ
線路を越えて別会場のJA駐車場へ。こちらにも名車がたくさん。
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この二人は、世界一かわいいライバルだと思っています。
車イベントで関係のある車種を隣同士に駐車するの、素敵ですよね。
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エレファンティーノのバッヂ可愛い…ランチア遭遇率が高くて嬉しいな
展示時間も終了にさしかかり、そろそろ参加車両の走行パレードが始まります。オーナーさん達が次々と愛車に乗り込みエンジンをかけ始めました。
先生「これは見ておいたほうがいい!フェラーリのディーノです」
1110「あ!ストラトスのエンジンの!」
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そう、1110の推しラリーカーであるランチア・ストラトスの心臓=エンジンは、このディーノのものを使っています。
教えていただき初めて知ったのですが、「ディーノ」とはフェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリ氏の亡くなった一人息子さんのお名前(アルフレディーノの愛称)なんだそう。
夭逝した大切な息子の名前をつけるほど、氏にとって思い入れがあったに違いない一台・ディーノ。
そのエンジンが積まれたストラトスが、”勝つための獣”と異名がつくほどの圧倒的パワーでラリー界を無双していく姿は、フェラーリ氏の目にどんなに誇らしく映ったことでしょうか?
そんなディーノですが、エンジンがうまくかからないらしく数名の方が取り囲んでボンネットを覗いていました。
ほかの車が続々出発していきます。
天満宮から出発したクルマたちもクラクションを鳴らしながら道路を走ってきました。みんな楽しそう。
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と、先ほどのディーノは走りながらエンジンをかける作戦のようで、駐車場後方まで手押しで運ばれていきます。
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周りの人たちも「がんばれー」と見守る中、助走をつけたディーノからドドドッという音がして無事にエンジンがかかりました。
拍手喝采、オーナーのお二人も笑顔。
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ええもん見させていただきました…
国立の街並みと旧車
先生「走ってる車、地面から見たいですか?上から見たいですか?」
1110「(打ち上げ花火…?)ぜひ上からもみたいです!」
先生「では、もう少し行くと陸橋があるのでそこから見ましょう」
JAから少し北上すると、右手にはクラシカルな団地と付属の商店街が。
さらに進むと、道幅が広くなりました。
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この「大学通り」はJR中央線の国立駅から南へまっすぐ伸びており、その名が示すように一橋大学のキャンパスを左右に抱えた、いちょう並木の美しい道です。
国立市は1952年に日本で初めて「文教地区」の指定を受けたエリアだそうで、なんだろう、この気品あふれる街並みは…
国立がこんな魅力ある町だったとは全く知らず…逆になんで今まで来なかった?と反省しました。
参考:https://kunimachi.jp/spot/daigakustreet/
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「参加したクルマが最後にパレードして、帰りたい人はそのまま帰っていき、走りたい人はいつまでも大学通り周辺をぐるぐる走っているという」
「こんな感じで、毎年いつのまにか終わっているのがこの旧車祭です」
そんなこんなで、先生おすすめの老舗喫茶「ロージナ茶房」でもりもりの夕ご飯をいただきました。(大盛りご飯が学生街ぽい)
そのあともクルマやら街並みやら音楽やらと話が弾み続け、結局4時間くらい居てしまいました。お店の皆様すみません。
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ご一緒いただいた先生、素敵な時間をありがとうございました。
由緒あるすばらしい旧車祭と国立のまちを堪能でき、とても充実した一日になりました。来年もお邪魔したいです。
結局、愛車にしたいクルマの結論を出すことができませんでしたが、おすすめいただいた数々の名車をぜひ今後の参考にさせていただきます。
クルマ好きを公言しながら現状は電車移動と実家のマイカー頼りの1110、その愛車遍歴が何からスタートするのか見守ってもらえると幸いです。
p.s.
なんでもない乗用車を覆面パトカー風に改造する集団のお話、また今度くわしく聞かせてください。
1110