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幸せって (エッセイ)
昨夜、布団で娘と一緒に眠りにつく時のこと。
まどろんだ娘が、「ママ」と、甘えた優しい声で私を呼んだ。
「ん?」と答えて娘を見ると、まぶたが閉じかけていた。
私に何か話すことがあるわけでもなく、布団とママの温かさに包まれて、幸せのあまり出たような呼びかけだった。
じーん。
こんなに幸せな瞬間ってあるだろうか。「ママ」と呼ぶ声を録音しておきたかった。脳に幸せホルモンが分泌されて、天にも昇るような気持ちだった。
「幸せ」って、もちろん人それぞれ、色々な種類の幸せがある。
私は思った。「私はあなたといて幸せだよ」と人に伝えることは、その人を幸せで満たすのだ、と。
子供ってすごい。そういうことを、無意識にできてしまうのだから。
子供が天使と呼ばれる所以はきっとそれなんだ。