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アラサーになってから「太ったね」と言われるようになった

1994年生まれの30歳女性です。

わたしは1年〜1年半ほど前から「太ったね」と言われるようになった。人生で初めてのことだ。

それまではどんだけ食べても太ることはなく、161cm43kgをキープしていた。どちらかといえば細い方で、むしろ「細いね〜」「ちゃんと食べてる?」「またやせた?」などと言われるくらいだった。

アラサーに差し掛かってからは、食べる量が特別増えたわけではないのに、体重が増えた。161cm48〜49kgくらい。数字で見ると「全然太ってないじゃん!」という感じだが、骨格の問題なのか、見える位置が太ってきたので太って見える。顔、お腹、脚など。

そして「太ったね」とストレートに言ってくるのは、100%男性だ。女性は「太ったね」をNGワードとして認識しているのだろう。近くの男性が「太ったね」という言葉を発すると、あわてて「あなた失礼すぎる!」と非難する。

男性の方が素直に思ったことを話したり、過剰に空気を読まなかったり、なんらかの男女差はあるんだろうなと思った。

人生で初めて「太ったね」と言われるようになり、2つの気持ちを持った。

1つ目は、事実として太ったのだから、「そうですよね〜」という同意の気持ち。事実として太ったのだ。「今日天気いいね〜」と同じ感覚だから、まあ、どうでもいいや。

2つ目は、「そういえば見た目についてどうこう言われるのって、だるいな」という感覚。

これは若い頃に「綺麗ですね」などと褒められた時にも感じていたものだ。見た目について何らかの評価を下された時の返答って難しい。ただ相手にとっての事実を述べているのか、狙いがあって述べているのかも分からないし、狙いがあって述べている場合は相手をするのが面倒くさい。

これまで「ルッキズム」というものについて真剣に考えずに、悩むことなく生きてきた。

だから人のことも「かわいい」とか「顔が好き」とか、ただの褒め言葉として使ってきた。

見た目について評価して言葉にすることって、もっと慎重になるべきだなぁ。「太ったね」と言われると、シンプルに傷つくというよりは面倒くさくて嫌だ。

わたしは自分の容姿にあまり関心がないけれど、何もしないと「太った」と言われて面倒なので、もう少しマシにした方がいいのかな?と思うようになってきた。美容を頑張るか????

「太った」とも「綺麗ですね」とも言われないところをキープしたいけど、そんなの他人のさじ加減だからコントロールできない。

30歳にして初めて「ルッキズム」というものを考えながら、オーディション番組「NoNoGirs」を見ている。

アラサーの一般人ですらこうなんだから、人前に出る若い人たちはもう、とんでもない言葉の渦の中で生きているよね。健やかに生きてほしい。

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伊藤七 | ライター
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