境界人であること
どっちつかずな境界人であることはコンプレックスだった。でも人間の個性なんてよほど強烈じゃない限りは「どんな組み合わせを持っているか」「どこにまたがってるか」で見えてくる。
人間と宇宙人の境界。
ちゃんとしてるとどうしようもないの境界。
インテリと地べたの境界。
できるとできないの境界。
普通と変の境界。
いろんなものの、ちょうど境界に生きている。
境界は特徴が無いんじゃなくて、日々移ろったり、グラデーションになったり、大きな波で一変したり、すごく見ごたえのあるところ。
時間によって海のときもあるし、砂浜なときもある。「ここは海ですか?」と聞かれたとき、「朝は海ですが、満ち引きがあるので今は砂浜ですね」と答えるしかないような、そういう移ろいのある場所。
中にいると疲れることもあるけれど、少しだけ離れて眺めると、日々の移ろいが綺麗。綺麗であれ。よく分からない存在ならば、せめて綺麗であれ。
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