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採用と登用の難しさ
経営において、教育の重要性は理解していますし、仕組みでどうにかするということも必要です。実際、この分野を大切にしてきましたし、今も取り組んでいます。しかし、経営において、採用と登用ほど難しく、重要なことはないのではないかと思っています。
採用と登用でのミスジャッジは、組織になかなかの停滞感を生みます。誰を採用するか、誰をこのポジションに就かせるべきか。ノーミスで遂行することはほぼ不可能ですが、この人が入ったら、就いたら、こんなことがあるだろうとポジティブな未来予想をすることよりも、ネガティブな状況には陥らないというミニマムをクリアできるか否かの判断が大切です。
良かれと思った採用も、期待値を持って与えたポジションも、その後の混乱や苦労が発生し、しわ寄せが現場にいくことはよくあります。できる限り、このようなことが起こらないように、ミスマッチが発生しないように、人事広報、面接時などで組織の現状を盛らずにキツイこと、厳しいこともしっかり伝えることが大切です。
また、判断において、複数の意見・感覚を取り入れること。個人的に1番大事なことは、面接、日頃の様子をみていて、何らかのネガティブなサインがあったり、感情に陥った場合は、心を鬼にしてお断りする、その人の登用を見送るです。人手が足りなかったり、誰かを登用しなくてはいけないみたいな状況になると、見落としがちになるんですよね。
だいたい振り返るとうーんやはりそうだったかという感覚はあります。やってみなくちゃわからないということはありますが、採用、登用においては慎重にいかねばなりません。これは、30年近く経営に関わってきた感想です。全ては、誰のせいでもなく、経営責任となります。
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