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わたしの本棚

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#ふらんす堂

わたしの本棚127夜~「ばさら」

わたしの本棚127夜~「ばさら」

 生活にバタバタしており、贈っていただいても書けていないものもあり、読書の秋2021の課題の本もまだ数冊しか読めず・・・との毎日です。読書の感想を書くのが恐縮になっております。

 2020年5月に急逝した甲斐いちびん氏の第句2集です。この句集を制作中に急逝され、死後、奥さま、娘さま、山本直一氏、故宮竒亀氏、中原幸子氏を中心とする旧船団北摂句会の皆さんのご尽力によって上梓された句集は、追悼句会の思

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わたしの本棚123夜~「傾山」

わたしの本棚123夜~「傾山」

 船団の先輩の第一句集です。静岡県にお住まいで、「逢」で12年、「船団」で8年、現在は「海原」に所属されています。句歴22年だそうです。扉の絵を弟の後藤秀宣氏、帯文と跋文を坪内稔典氏が書かれています。(写真はふらんす堂hpの編集日記さんより借りました)

☆「傾山」 後藤雅文著 ふらんす堂 2750円(税込み)

 句集名の「傾山」は山口青邨の「祖母山も傾山も夕立かな」の大分県の傾山で、著者の故郷

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わたしの本棚118夜~「愛語」

わたしの本棚118夜~「愛語」

 旧船団の会の先輩から、この夏ご恵贈いただいた句集です。「愛語」とは仏教用語の「和願愛語」で、最初に私淑した細見愛子氏がいつか句集の名前に付けたいと考えていた言葉だそうです。俳句結社は「風」を経て「船団」へ。細身綾子氏の研究がライフワークだそうです。

 作者の星河ひかる氏とは、烏丸のカルチャーセンターで、一時期、ご一緒させていただきました。坪内稔典先生の講座を受けるため、岐阜から朝早くの電車で来

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わたしの本棚107夜~「シーグラス」

わたしの本棚107夜~「シーグラス」

 人気者俳人であり、スイーツ王子俳人であり、猫好き俳人である金子敦氏からご恵贈いただいた第六句集です。「シーグラス」とは、ガラス片が波に削られて角が取れ風合いもすりガラスのようになったものだそうです。青がきれいな、涼を感じる美しい装丁になっています。栞は、仲寒蝉氏で、「この美しい句集の渚を散歩しよう」とあるように、どのページにも、美しい俳句が並びます。

☆「シーグラス」 金子敦著 ふらんす堂 2

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わたしの本棚71夜~「春のお辞儀」

わたしの本棚71夜~「春のお辞儀」

 2014年、心斎橋の「リズール」に長嶋有氏がゲストとして来られ、講演がありました。それに合わせて、心斎橋商店街のアセンスという本屋さんが、長嶋有フェアを催してくれて、そこでサイン本を購入しました。残念ながら、今、アセンスは閉じてしまいましたが、その時、小さな栞やブルボン小林著書一覧など手作りのおまけも頂き、今も本にはさんでいます。

☆「春のお辞儀」長嶋有著 ふらんす堂 2000円+税

 デビ

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