#絵本未満・・・、ぼくのへそのゴマ星人⑨
#チャレンジ・・・ 、ぼくのへそのゴマ星人⑨
「ゴマ星へ、ようゴマ~~~。」
大歓声がして、大きな打ち上げ花火が、「ドカ~~~ン。」と、打ちあがった。
それから、ゴマ星の入り口がパックリと口をあけて、なかから、ぼくが最初に出会った、とにかく、おかしくてたまらない顔のゴマ星人たちが、わんさと出むかえてくれた。
「あっ,おじいちゃんたちだ。」と、ピカキラ。
地図ブトンに乗っていたみんなも、その顔を見たとたん、大笑い。
あんまり、笑われるものだから、ピカキラのおじいちゃんたち、ちょっとすねてしまったようだ。
でも、すぐにきげんをとり直して。
「そんなに、笑わなくても、いいゴマ~~~。」などと、ゴマかしながら、ゴマ星をあちこち、案内してくれた。
そのなかでも、ぼくがいちばん気に入ったのが、「七色の池。」
ゴマ星の地図には、「ゴマ湖。」と、名前がついているみたいだけれど、とにかく、きれいで、大きくて、スゴイ池だった。
「こんなスゴイ池、ぼく、生まれてはじめて見たよ。」
「気に入ってくれて、うれしいよ。」
ぼくは、ピカキラの隣にすわって、水面を見つめた。
「この池、釣りができるのかなぁ?!」
とつぜん、リュウくんがたずねた。
「できるゴマ~~~。」と、ピカキラのおじいちゃんたち。
えさのゴマズをわんさととりだして、ぼくたちにつり方を教えてくれた。
(つづく)
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