#絵本未満・・・、ぼくのへそのゴマ星人⑮
#チャレンジ・・・ 、ぼくのへそのゴマ星人⑮
「健太、なにブツブツいっているの?!早く、起きなさい。」
おかあさんの大きな声で、ぼくは、目がさめた。
どうやら、昼寝をとおりこして、朝までねむっていたらしい?!
ぼくは、あわてて朝ごはんを食べ、学校へでかけた。
登校班の集合場所にいくと、みんなは、とっくに集まっていた。
「健太。なにしてたんだ。急がないとおくれるぞ。」
6年生の山ちゃんにいわれて、うしろのほうからついていくと、カンちゃんたちがいた。
カンちゃんは、ぼくにめくばせした。
「あっ、やっぱり。ゴマ星にいったのは、夢じゃなかったんだ。」
「ゴマ語の呪文、もう、覚えた?!」
カンちゃんは、こっそりぼくにたずねた。
「そうか、カンちゃんたちも、夢のおあずけ、くっているんだ。よおし、負けないぞ。」
それから、ぼくたちは、まいにち、ゴマ語のながい、ながい呪文を覚えた。
「・・・ブツブツ、ブツブツ、ゴマゴマ、ゴマゴマ・・・。」
おかあさんに起こされても、山ちゃんによばれても、ぼくは、「ブツブツ・ゴマゴマ。」ゴマ語の呪文を覚えていた。
(つづく)