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#奄美大島への旅
2025年が始まり、いきなり風邪を引き、寄る年波?!には勝てず、治りかけると寒波でぶり返す。
そんな中、プライベートでの心労も抱えながらの旅だった。
取りやめようかとも迷ったが、家族の行っておいでの声に支えられながら友人と2人旅に出た。
昨年も何回か、旅をしたが、それはこれまでの自分を振り返る旅だったり、友人に誘われての旅だった。
今回は、自分が出会いたかったものに出会い、これからの自分を見つめようとの想いで計画していた。
そんな矢先、結果的には、たまたまだったのだろうが、出鼻をくじかれた。
でも、その旅は、大げさにいうと自分の傲慢さを見つめ、逆にこれからの生き方の指針にもなる癒しの旅となった。
コバルトブルーの海に包まれた島、本土から遠く隔たり、犠牲を強いられ、顧みられることの少なかった島。
その手つかずの陰樹の森は、いのちの底力の叡智を育み続け、世界自然遺産となった。
まず、その意味を味わう。
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昨年、東京都美術館で開催されていた田中一村の絵にも出会いたかった。
絵に添えられたちいさな鳥たち、感じるものは各自で違うだろうが、私はそのちいさないのちに深い希望を観た。
関東で生まれ,神童と呼ばれたにもかかわらず、顧みられず、50歳で奄美に渡り、赤貧の中で絵を描き続けた一村。
島のハンセン病棟に勤め、彼を陰で支え続けたおねえさんの存在にも頭が下がる想いがした。
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それは、流人となり入水自殺未遂をし、島に流れ着いた西郷隆盛を、数年傍で支え妻となり子を授かり世話をし別れざるを得なかった妻、愛加那(嘉徳なべ加那) の生きざまにも似ている気がした。
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大島紬はそんな彼女たちの象徴のようにも思えた。
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ガイドさんや旅で知り合ったひと、傍らの友人にも、いろんな人生があり、知らなかった生きざまを垣間見る旅でもあった。
なるがままに生きる、あるがままに生きる、その自然に抱かれた環境のなかで。
その強さを身に着けたい。
そんな想いを胸に旅を終えた。
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日常に戻った私は、相変わらず、いたらない日々を送っているが、こころの奥底に、奄美旅行で得た叡智が育まれていることを願う。
寒緋桜はクローンではないので、各々が固有種で、違った花を咲かせる。
ちいさないのちの自分が、鳥たちのように、こころに羽を持ち、与えられた境遇の中で、自分なりに、羽ばたき咲けるよう、いま在る真実から学び、いたらないなりに反省もし、またいたらなさを味わい、ちいさな幸せの尊さをたいせつに暮らしていきたい。
希望の光を絶やさないように。
そんな想いの旅だった。
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(追記、でもときに,敢えて自分の傲慢さを貫き、所詮こんなものよと誠実さを振り払い、強く生きることに、憧れることもある。)