#絵本未満・・・、ぼくのへそのゴマ星人⑤
#チャレンジ・・・ 、ぼくのへそのゴマ星人⑤
どれくらいの時間がたっただろう。
すっかり不思議な街が出来上がったころ、はっと気がついたぼくは、目の前の一匹?!、いや一人のゴマ星人とご対面。
今度は、ちゃんと話ができた。
「はじめまして、ぼく、健太。君の名前は?!」
「ぼくは、このゴマ星に住んでいるピカキラだよ。さっき、健太君が会ったリーダーは、ぼくのおじいちゃんなんだ。」
「ふうん、そうだったのかぁ。それにしても、ピカキラのおじいちゃんたち、すごい力をもっているんだね。」
「そうだよ、おじいちゃんは、ほんとうにいろんなことができるんだ。」
「ぼくのおじいちゃんは、もう死んじゃったから、なんだか、うらやましいや。」
そんなことをふたりでブツブツ話しているうちに、ふたりはすっかり仲間。お互いに、いろんなことを心にメモしていったんだ。
「あっ、そう。それだよ。君のおじいちゃんたちの秘密メモ。それを知りたくて、ぼくは、こんなところまできちゃったんだぞ。」
「そう?!そんなメモ、おじいちゃんたちもっていたかなぁ?!」と、ピカキラは不思議そうな様子。
「うん、わかった。とにかく、おじいちゃんに聞いてみるよ。でも、おじいちゃんたち、どこにいったんだろう?!」
すると、どこからか、風の音がして、ぼくたちふたりは、ヒューっと、どこかへとばされてしまった。
なんだか、水の音も聞こえてきた。 (つづく)
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