#絵本未満・・・、ぼくのへそのゴマ星人⑱(最終回)
#チャレンジ・・・ 、ぼくのへそのゴマ星人⑱
「健太くん。野球をおしえてくれよ。健太くんが毎日、練習だから、ボク、退屈なんだ。」
とつぜん、ピカキラの声がした。
「ごめん、ごめん。ぼく、このごろ、やたらやる気がでちゃっていそがしかったんだ。」
「ボクたち、ゴマ星人にも、野球をおしえてくれないか。」
「よし、わかったよ。ぼくのやる気のお礼をしなくちゃね。」
でも、ピカキラに野球のルールをおしえるのは、すごくたいへんだった。
ぼくが、ゴマ語のながい、ながい呪文を覚えたように。
おまけに、ピカキラのおじいちゃんたちまで、やる気をだして、チームまでつくって大騒動。
ぼくは、ゴマ星をいったり来たり、大スター?!になった気分。
サインや握手までしてきた。
「健太くんだけ、ずるいわ。わたしたちもチームに入れて。」
こんどは、カンちゃんたちがいいだした。
カンちゃんや、サっちゃんたちは、すぐにメキメキ上達して、リュウくんが宝物にもらったグローブも、すっかりボロボロになってきた。
「ねぇ。ピカキラたちと、野球の試合をやってみようよ。」
リュウくんがいいだした。
「おーい。わしたちも入れてくれよ~。」
どこからか、ぼくのおじいちゃんの声もした。
「野球なら、まだ、健太たちには負けないぞ。」
そういうわけで、ぼくたちは、ゴマ星で、野球の試合をすることになったんだ。
結果は、まずは、ぼくたちの勝ち。
でも、こんどは、ぼくのおじいちゃんたちのチームが相手だから、手ごわいぞ。
「よかったら、君も応援しにこない?!たのしみにまっているよ。あっ、そうだ。地図ブトンのつくりかた、君にもおしえてあげなくっちゃね。」
(おわり)