#絵本未満・・・、ぼくのへそのゴマ星人⑩
#チャレンジ・・・ 、ぼくのへそのゴマ星人⑩
しばらく待っていると、みんな、ひとりひとり、へんてこなものがつれ始めた。
サッちゃんは、「ヘビのぬけがら。」
どうやら、前からほしかったらしい。
リュウくんは、「野球のグローブ。」
カンちゃんは、「百点のテスト。」
ピカキラは、「ゴマ語の物語。」
「スゴイ、スゴイ。前からほしかったものが、どんどんつれるよ。」
みんなは、大よろこび。
でも、いくら待っても、ぼくだけ、なにもつれない。
エサのゴマズをなんどとりかえてもだめだ。
半分、泣きべそになりかけたそのとき、「ググぅ~~~。」と、スゴイ手ごたえがして、ぼくだけひとり、ゴマ湖の水のなかにすいこまれてしまった。
「どうしよう。ぼく、泳ぐの、あんまり得意じゃないんだけどなぁ。」
すると、向こうから、どこかで聞いたことのある、なつかしい声が聞こえてきた。 (つづく)
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