#絵本未満・・・、ぼくのへそのゴマ星人④
#チャレンジ・・・ 、ぼくのへそのゴマ星人④
まっくらで、くねくね曲がったトンネルみたいなへその穴をグルグル回りながら進んでいくと、とにかく、だだっ広いのっぱらにでた。
どうやら、ここが、ゴマ星人たちの秘密メモの隠し場所らしい。
でも、どこを見回しても、建物らしい建物は見当たらないし、さっきまでウジャウジャいたゴマ星人たちも一人もいなくなっている。
大きな声で、「ゴマせいじ~ん」と、叫んでも、なんの返事もない。
あきらめて、ちょっと下を見たら、のっぱらの地面がもぞもぞ動き出した。
「なんだろう?!」と思って、どんどん掘り進んでいくと、もうびっくり。
ピカピカ光り輝く不思議な石っころがいっぱい。
どうやら、ゴマ星人たち、石っころに変身したらしい。
もう、ぼくは、夢中になって、掘り進んだ。
すると、どうだろう。
キラキラ、ピカピカ光り輝く不思議な石っころたちは、自由に動き回って、スゴイ建物をどんどん作り始めた。
ぼくは、うっとり、口をあんぐり開けたまま、ぼう~っとそれを見つめていた。 (つづく)