#絵本未満・・・、ぼくのへそのゴマ星人⑬
#チャレンジ・・・ 、ぼくのへそのゴマ星人⑬
「いつまで、そんなところにすわっているんだい?!」
「ゴマ星には、まだスゴイところがあるんだから。」
「早く来ないと、おいていくよ。」
ピカキラたちにいわれて、ぼくは、あわててかけだした。
カンちゃんたちは、むこうののっぱらで、ゴママゴトをして遊んでいた。
ゴマ星に生えている草で、ごちそうをつくっている。
あんまりおいしそうだったので、ひとくちつまみぐいをしてみた。
すると、ぼくは、なんだか顔や体つきまで、ゴマ星人ソックリになってしまった。
「うわぁ、どうしよう?!」と、おもったが、もう、どうしようもない。
「あの、おかしくてたまらない、ピカキラのおじいちゃんたちと、うりふたつなんだよ。」
しかたないので、ためしに、ピカキラのおじいちゃんとにらめっこをしてみた。
「わしに勝ったら、秘密メモのことを教えるゴマ。」
ぼくは、ピカキラのおじいちゃんを笑わそうと、必死でがんばった。
すると、初対面のときとは反対に、おじいちゃんに大笑いされてしまった。
「まいったゴマ~~~、ワッハッハー。」
「健太の勝ちゴマ~。」
ピカキラのおじいちゃんは、大笑いしながら、手帳をとりだした。
(つづく)
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