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なにもうまくいかない


日記です。

今年の初めに「文章を書く習慣をつけるぞ!」と心に誓ってから、気付けば8月が終わろうとしています。妖怪の仕業かな?

それにしても人生というものはうまくいかないものです。なにも。いや、一つや二つくらいはうまくいったこともあるのでしょうが、それを遥かに凌駕する「うまくいかなかった記憶」によって、私たちは支配されています。これは次にうまくいかなかったときに大きなダメージを受けることを避けるための準備であって、マイナス思考やネガティブ思考といった類のものではなく、いわば生存本能です。嫌な記憶ばかりが残って当然なのです。だって、サバンナのど真ん中で「ライオンとか来ないっしょ笑」とか言って一人で昼寝をしてるシマウマとかが居たら、こいつアホかと思いますよね。絶対に食われますよね。それと同じです。我々は常に「いつライオンが来るかわからないぞ」と怯えながら生活して然るべきなのです。

だから人生がうまくいかないのは当然なのです。神様がそういうふうに設計したのです。神様って本当に嫌なやつですよね。神様だかゴッドだか知らないですけど調子乗ってますよね。人間同士で争ってる場合じゃないですよね。みんなで一致団結して神様を倒しにいくべきだと思いませんか? でも神様ってその気になればデコピンくらいの労力で地球を丸ごと吹き飛ばせるだろうから、普通に敵わないですね。全然敵わない。敵わなさすぎ。反乱とか無意味ですね。徒労でしかない。誰ですか? 神様を倒しにいくべきとか言ってるのは。恥を知れ恥を!

それでも健気な人間どもは、一生懸命に努力を重ねて、医療を発達させ、今では人生100年時代などと言われるようになりました。すごい。人間すごいね。かわいいね。神様もニッコニコです。しかし健康寿命というものを考えてみると、やたら長生きするのも考えものです。たくさんの管に繋がれて自由に動くこともできず、ただ息をしているだけの状態を果たして生きているといえるのか、といった問題は、既にあらゆるところで議論し尽くされていると思いますが、そこまでいく前に、いやちょっともう人生しんどいっす、みたいな状況になったことが、皆さんもおありではないでしょうか。別にこれといった健康上の大きな問題もなく、それなりに生活はできているものの、それはそれとして、いやちょっともうキツいっす、勘弁してほしいっす、みたいな状況です。語彙力を失った漠然としたつらさです。日々の小さなストレスや放置していた心の傷が一箇所に集まって、スイミーのように巨大な個体となり、ある日突然胸の奥にずしんと沈み込んできて、あっ、ちょっともうむり! 人生もうむりです! みたいになる瞬間です。

全然うまく説明できなくて泣きそうですが、何が言いたいのかというと、身体的な健康寿命と、精神的な健康寿命にも、ギャップがあるのではないかなあ、といったようなことです。自分の中でもあまりまとまっていない状態のまま書いてしまいました。日記なので許してください。

いくら身体が健康でも、精神が死んでいたら、それこそ生きるのは大変ですよね。でも、精神を司っているのは脳であって、精神的な不調=脳の不調なので、結局はまとめて身体的な問題ということになるのでしょうか。精神は身体の中に含まれているというか。我々は精神を身体に比べて崇高なもののように捉えがちですが、たかが脳の問題なのですね。しかし、理屈ではわかっていても、やはり精神というものは身体から離れた、なんらかの神秘性を持っているものであってほしいという願望があるのも事実です。言い方を変えれば、人間にはそれぞれ「魂(たましい)」のようなものがあって、人によってその寿命も決まっており、本来は魂の寿命とともに肉体も果てるべきであるにも関わらず、医療の発達によって肉体のみ延命され、もう役目を終えたはずの魂が強制的に稼働させられすり減らされている……みたいなことです。伝われ〜

とある記事によると、人間の本来の寿命は30代だそうで、妙に納得してしまいました。本来というのが何を意味しているのか、あまり理解していませんが、なんとなくそのくらいが丁度いいような気がします。なんとなく。私の魂の寿命がそれくらいなだけかもしれません。

お年寄りが新しいことにチャレンジして大成したとか、そういったニュースを見かけると、勘弁してくれ! と思ってしまうのです。多くの人は、勇気をもらいました! とか、私もそんなふうに生きたいです! とか、そういったコメントをしているのですが、正直なところ、年を取っても未来に希望を持って努力することが当然になってしまったら、相当しんどい世の中になるのではと想像してしまいます。ふつうに縁側でお茶飲みながらぼけーっとしてふがふがしてたいです、私は。異端なのでしょうか? みんなそんなにいつまでも前向きに元気で現役バリバリでいたいものなのですか? 近々やってくる死に対する心の準備とかしなくて大丈夫なんですか? みんな魂の寿命が長いのかな。生きることに対する生まれ持ったポテンシャルというか、生命力というか、器がちがうなと感じます。感覚としては私の器はお茶碗一杯分くらい。普通は25mプールくらいはあるんでしょうか。すごい。でかい。

とはいえ、修行をすれば魂の寿命は延ばせるような気もしているので、どうにか延ばしてみたいところです。というか、魂だとかなんとかグズグズ言ってる暇があるなら、目の前のことに集中して、いつ終わるのかわからない人生を自分なりに精一杯生きればいいのに。明日後悔しないように今日をがんばればいいのに。ここまで書いた内容は全て、人生がうまくいかないことに対する言い訳に過ぎません。情けないね。でも人間って情けない生き物ですからね。あっ、また言い訳をしてしまいました。ダメですね〜

空から五億円が降ってくればいいのに。でも本当に五億円が手に入ったとしても、私はまた同じように、人生うまくいかない、と愚痴を言うのだと思います。皆さんはどうですか?

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