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最愛の友だちの反動

2日前、10年想い続けた彼に"最愛の友だちでいてください"と送って、返信が来た。"良い友だちで"と。今朝ウォーキングに行って、いつものように海の様子を録画してインスタにアップ。家に向かって帰っていると、向こうから見かけない感じの人が歩いてきた。

・・・?彼だ。

昨日から休みで実家に帰って来ていたのだ。波の様子を見に出て来たらしい(彼はサーファーです)。いつもなら海の方向にまっすぐ行くけれど、今日はわたしの方に歩いてくる。すごくテンション良く話しだして…"友だち"になるとこんなに喋るのか?と思った。海の動画はさっきアップしたと言うとその場で見て、ちょっと遊べそうだ、『帰ろう』ってわたしに声をかけてくれて一緒に家まで帰った。家に着くまでも楽しく喋ってしあわせな時間だった。

一旦帰って海へ。小波に乗ってる彼を見に、わたしも行きました。終わったらまた一緒に帰り、釣りをするのに船がほしいという話をするから、ウチの常連のおじさんが船もらって余ってるって言ってた話をして、聞いてみることになった。生きた魚で"究極の血抜き"っていうのをしてみたいんだって。すごくワクワク話してくれた。

わたしはそのおじさんの家に行って交渉。余ってる船はお好きにどうぞって、良い話になった。そのまま彼の家に行くと、彼は魚をさばいていた。さっきの船の話やお母さんともやりとりしながら、楽しい時間を過ごした。お母さんは掃除をすると言って床のほこりを集めて『これ、こんなに溜まるだで』と見せてくれたが…『そんなん、何の自慢にもならんで〜』って笑いながらわたしが言って返した。今までならわたしが掃除機かけるところだけど、わたしが彼の奥さんになることに同意しないって言われてからは控えてる。お母さんは、嫁さんよりわたしの方がいいけど彼にバツが付くのがカッコ悪いからダメだと言った。そして彼は、お母さんが嫌がることは出来ないだろうと、妹さんが言ってた。お母さんは掃除機をめんどくさそうにしてたけど、しないで帰ることにした。『ひとみちゃん!頑張るけぇ!ばいびー』って言ってた。

今まで彼とは、そんなに楽しく話せなかった。お互いに恥ずかしくて…高校生みたいな感じだった。もちろん、手も繋いだこともないし体の関係も、ない。ただ、最初の頃に一晩過ごしたことはある。それは、告白したけど彼女がいるから付き合えないとフラれて、でもどうしても納得が行かなくて、確認したくて彼の職場の方のアパートに行った時のこと。結局"友だちがほしかった"って言われたけど、本当の本心はわたしのことが好きなんだって感じていたから、抱きついて『大好き』ってしたかった。だけど出来ないまま時間は過ぎて、帰ろうとしたら家のカギがないことに気付いて泊めてもらったのだ。で。朝方、『大好き』ってやったんだけど『うん…』って言って、しばらくしたらスッとトイレに行ってしまった。彼とはそれ以上は何もない。

今年に入って、彼のお母さんと妹さんに、ずっと彼を想っていて彼に会いたくてここに移住してきたことを告白した。彼がお店の営業許可や移住の手伝いもしてくれたことも話した。その時に、彼が今まで付き合ってきた女の人の事を聞いた。彼が最初に結婚を考えていた人はモデルのようにスタイル抜群で、性格もいい、こんな人が世の中にいるのか?って思うような人だったそう。ただ、バツイチで男の子が一人いたらしい。彼は長男で跡取り。その子に後を継いでもらうのはちょっと…ってことで諦めたらしい。だからわたしと出会った時、バツイチで子どもがいると知って残念だったんじゃないか?ってお母さんが言ってた。わたしは息子二人を引き取っていない。だから彼はわたしに『子どもがほしい』って言ったのかもしれない。子どもがほしいと言う割に、彼女との結婚は乗り気でない感じだったし、聞くところによると奥さんは子どもが嫌いなんだそう…。そして子どもはできていない。奥さんとの結婚も、長く付き合ってるからっていう理由でだったと妹さんが教えてくれた。『お兄ちゃんは奥さんのこと、そんなに好きじゃないと思う』って言ってた。お母さんも妹さんも、奥さんよりわたしだったら良かったのに…って言うけど、最終的に決めるのは彼だし、お母さんは世間体が大事だからバツが付くから難しいかもって話で終わってた。

それでも、想ってたら何とかなるって思ってたけどなぁ…

何ともなりませんでした。そして今日、楽しく話せてしあわせだったけど、もっと楽しくて守られる感覚をNさんが教えてくれたから、もう彼には戻らないだろうなぁって思った。彼もずっと想われてたのがなくなるのが寂しいだろうね。毎日メッセージもらって毎日愛してるって言われるのがなくなるのは寂しいでしょう。でも、わたしは、もう待たない。

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