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7月7日、豪雨
昨日はOさんと2回目のデート。と言ってもまだ友だち状態です。朝から豪雨だったけど、ドライブデートは決行!初めてのデートのときは日がいいのか?天気は?と二人でいろいろ心配したけれど、今回はそんなの一切話題にしなかった。"会えるからいい"そんな感じかな?朝8時過ぎにウチに迎えに来てくれました。傘を持とうとすると『傘、あるよ』って2本準備してくれてて、更に車に乗ろうとすると助手席のドアが開けてあって…"うわぁ〜、姫扱い!"ってニヤけた。その傘がさ、クラゲで…
可愛すぎるっ!どこに行っても雨に当たらないように車を付けてくれた。雨だったからこそ、Oさんがこういう人だって分かった。
デートの日程は、わたしの地元方面の滝や神社のパワスポ巡りと、お店で使ってる還元水を買いに行くことだった。滝や神社は行ってみないと分からないなぁと一応向かったけど、雨はザーザー滝はゴーゴーで近寄れない状態。次回の楽しみにすることにした。
還元水を買って、お昼にうなぎ屋さんに向かったけれどどこもお休み。一流シェフを、わたしが若い女子と行ってるようなカフェに連れて行くことも出来ず、こちらではネタの評判がいい回転寿司に連れて行った。あまり食欲がなかったわたしは、好きなだけ好きなものを食べられる回転寿司で気持ちがラクになった。
わたしは寿司屋に行くと、必ず一つウニを食べる。その話はOさんにもしていたので『ウニ頼んでもいい?』って聞いて注文。いつものK寿司のウニとはもちろん大違いで、とても美味しかった。Oさんも満足したのか『また行きたいね』って言ってた。わたしもOさんも3皿。食べる早さも同じくらい(3皿で早さの差が出ようもないが)。満足して店を出た。
帰りは大雨の影響で、通行止めや土砂崩れで相互通行。渋滞に遭いながらも15時にはウチに帰ってきた。大雨でどこにも寄れず景色も良くなかったけど、こんな日を経験したらどんな天気でも楽しめるんだろうなぁ。対向車の水しぶきにキャーキャー言ってたら『あんたといたら、遊園地にいるみたいだ』って言われた。
帰ってきて、初めてOさんはウチに入った。『これ、使って』と渡されたプレゼントは風鈴だった。これから暑くなるし、やる気が出ないわたしに『風鈴はどう?』って提案してくれていた。風鈴屋さんで3つの風鈴の音を聞いて選んでくれたらしい。20分悩んだと後で教えてくれた。移動販売車にぶら下げて営業する。
それから最近わたしがハマってお勧めした、アイスラテを気に入っているので準備をした。わたしがコーヒー豆を挽いて、エスプレッソメーカーにセットしていると視線を感じて、Oさんを見ると真剣な表情でわたしを見入っていた。わたしはとびきりの笑顔で返す。出来たラテを持って2階の客席に案内して話した。
今日はわたしの体調もイマイチで、話もあまり弾まなかった。引き続き、そんなに話す話題もなかったけど、こんな風に家を改修していい具合にしてるんだから辞めるなんて言わずに頑張ったら?って言われて、本心を打ち明けることにした。実は10年想っている人に会いたくてカフェをしてきたから、その人を想うことを辞めたらやる意味がなくなってしまったと。『それはしんどいなぁ…』って衝撃を受けながらも、これからは好きなようにして行ったらいいよって受け止めてくれた。
わたしはカフェを辞めたい理由を、Oさんに分かってもらいたくて話した。こんなことを言っても聞いた方は返事に困るだろうって、今日は一日それが頭にあったから話せてホッとした。Oさんが初めてわたしのお店に来た5月、わたしがそんな大変な時だとも知らずに適当に話をしてたと反省してますって、後でメッセージくれてた。そんな店主の状態なんて、お客さんは知ったこっちゃないことなのに。
『7月7日、晴れ』(ドリカムの曲名)・・・豪雨でしたが、彦星と織姫は楽しい時間を過ごして、更にご縁の糸を太くしました。そう言えばOさん、機織りの話をしてたなぁ…織姫は機織り職人なんだって(いま初めて知った笑)。わたしは12歳差や外見に関係なく、ますますOさんのことが好きになった。そして好きになってもいいんだって、自分で許可出来た。その許可ができたら、大きなしあわせ感が襲ってきた。
今年は正月から泣いて過ごしてた。10年愛の彼のお母さんと妹さんに、『ひとみちゃん、何で彼はダメだったの?』って言われて、彼の方が断ったんだって話した。お母さんも妹さんも、奥さんよりわたしの方がいいって言ってくれてたから、何でもっとアプローチしなかったの?って。わたしは当時の気持ちを思い出して、あれ以上どうしようもなかったことと、寂しかった思いと、振られたんだっていう思いで毎日泣いていた。彼のお母さんには縁談の話をされて辛かった。妹さんは、お兄ちゃんは奥さんのことは本当に好きではないと思うと言ったけど、選ぶのはお兄ちゃんだから、奥さんでもひとみちゃんでも、どっちでもいいんだって言った。最終的にお母さんは、彼にバツが付くのはカッコ悪いから今のままでいいと言った。彼はお母さんのことが大事だから、お母さんがイヤがることはしないと思うと妹さんは言った。
わたしは世間体に負けたのだ。
でも今はもう、嫁姑するのも面倒だし、この先彼と一緒にカフェするとか、考えられない。それに話も合わないことが分かった。わたしはもう完全に、彼を卒業することが出来たのだ。相手を想い過ぎて、自分を犠牲にする生き方はもう終わり。
2021年。前半の6月まではたくさんの悲しみの涙が溢れた。後半7月からは嬉しい涙がたくさん溢れそう。朝のおはように始まって、どうでもいいやり取りがこの上なくしあわせで、涙が出る。
あ。今回のデートで目標だった『手を繋ぐ』は、雨でどこにも降りられなくてそういう雰囲気にならず、達成できませんでした。またステキな場所で、手を繋げたらいいなぁ。