彼は龍、わたしは鳳凰
10年愛の彼を想い続けている間に、彼は龍なんだと思うことがあった。また、一人一人に龍が付いているという人もいたし、わたしは実は人間ではなくて顔がキツネで体が龍だと言う人もいた。とにかく近年、龍の話題は多かったし、カフェをしている場所も龍神堂前。龍とは切っても切り離せない。
9/4、夕方に龍神堂まで行くと、昇り龍の雲が出ていた。
これを見た今カレが、7/24に投稿した夕日の雲が鳳凰に見えたことを告白してきた。その時は鳳凰に見えるだなんて言えなかったけど、この昇り龍を見てたまらなくなって告げたそう。
そして今年の春に、ふと気になって行った神社に龍と鳳凰の絵馬があって、直感で鳳凰を選んだそう。
彼らしいのは龍なのに…。そして鳳凰の絵馬を見た時、「これはわたしだ!」って思った。春に、ふと、この神社に来たとき、彼は鳳凰(パートナー)を望んだのだろう。その後、1〜2ヵ月後にわたしと出会っている。昨日は、彼は龍の絵馬に、わたしは鳳凰の絵馬に思うことを書いて帰った。
先日生まれたドリップバッグの彩龍と煌龍も一緒にお参りしてきた。
この10年、想い続けた彼に会いたくてカフェをすることを夢として、そして開業までした。結局、その彼とは結ばれなかったけれど、10年彼とこんなことが出来たら…?こんな人だったら…?こうだったらいいのに、ああだったらいいのに…を創造し続けて、それを備えているのは今カレだったのだ。10年彼では、わたしが思い浮かべていたことは叶わなかった。もちろん、彩龍も煌龍も出来てなかった。
昨日のお昼は蕎麦屋に行った。田舎でロクに店もなく、ここなら!と思った店だった。おすすめの「かも南蛮そば」を二人が注文して、同じように食べた。無言だった。店内が静かだったこともあるけれど、はっきり言って美味しくなかったのだ。追加で注文したいなり寿司もシャリがべちょべちょ。かも南蛮のかもは火が入りすぎて安い牛肉のようになっていた。わたしは料理の世界にいた訳じゃないけど、それでも分かるほどのマズさだった。「この鴨、ヤバくない⁈」って思いながら食べていると、彼の動きが止まってこっちを見た。わたしも「ん?」って彼を見ると、何とも言えない笑みを浮かべた。そして彼も鴨を残していたから、同じことを思ってるんだなぁと思った。お店を出て帰りながら、鴨肉ヤバかったよねー!とか、出汁もイマイチだったよね?とか、ひとしきり感想を述べた。
先日も回転寿司に行くのに、レベルの高いお店と100円寿司とどっちに行く?って話して、行ったことがない100円寿司に行った。いさきの握りを注文して届いたのは、素人のわたしが見ても様子がおかしいものだった。まるでプラスチックで出来たかのような、一夜干しにでもしたの?っていう姿のいさきがシャリに乗って出てきたのだ。さすがに彼も食べるのをやめて置いていた。お店を出てから話していたら、実は彼は寿司が握れると言う。そういうことは早く言ってほしい。寿司が握れる人を100円寿司に連れて行くとは!もう面白半分でも、彼をクオリティの低い所に連れて行くのはやめようと思った。こんな話も、味にさほど詳しくない10年彼とは出来ないし、嫌味なく楽しく意見を交換出来るのがすごく楽しい。
龍と鳳凰でしあわせな結婚という意味。鳳凰雲は、「長く悩んだ時代はもう終わり。新しい時の始まりがやってきた」というメッセージなのだそう。彼とわたしはごくごく自然に、共に生きていく道を進んでいる。
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