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束縛しない。自由でいい。人見知り10YCのユーザーとの付き合い方。

どうも10YCです。

10YC Podcast#3の配信開始&書き起こしを公開です!聴いたり読んだりお好きな形でお楽しみください!

聴きながら読んでもいいし、聴けない人は書き起こしだけ読んでもいいね。
それではどうぞ!

【過去の回はこちら】
#1「10年選手になる洋服とは?」
#2「わかりやすいだけがデザインなのか?」


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下田「10YCPodcast第3回始めていきたいなと思います。前回は10YCのデザインについてお話しながら、最後の方にユーザーさんとの関わり合いってどうなの?ってところに帰着したので、第3回目は『10YCとユーザーの関わり方』について喋れればいいなと思っています。パーソナリティーは前回から引き続き70seedsの岡山さんです。よろしくお願いします!」

岡山「よろしくお願いします!今回ユーザーさんとの関わり方ってことなんですけど、10YCの考える理想のユーザーさんとの関わり方とか、普段ユーザーさんと接することで気を付けてることとか、どういうことがあるのかな?っていうのは聞いてみたいなと思っていました。」

下田「ああ、なるほど。ユーザーさんとの関わり方でいうと、お互いが好きな時に繋がりあえるみたいなのが理想かなって思ったりしますけどね。いつも10YCっていう感じではなくて、たまに思い出したときに10YCに戻ってきてくれるみたいな。今って、結構縛り付ける感じがしたりするんですよ。LTVみたいな話あるじゃないですか。ライフタイムバリューでしたっけ。」

岡山「ライフタイムバリュー。はい。どれだけ継続的にお金を落としてくれるかみたいな話ですよね。」

下田「そうそう。そういうのが結構出てきてるから、ブランドが長くお客さんを維持するためにはどうするかみたいな施策を打っている。僕らもブランドをやっている人間でもあるし、消費者でもあるから、色んなブランドのメルマガだったりとかSNSのあり方だったりとかを受け取っている訳ですけど。そういう、閉じ込めるとかじゃなくて、一個の選択肢として10YCがあって、たまに戻ってきてくれるといいなみたいな関わり合い方は大事にしてますね。」

岡山「そうですね。前に下田さんにインタビューさせてもらった時に、10YCって猫っぽいよねみたいな話をしてたのを覚えてます?」

下田「はいはい。覚えてます。」

岡山「ブランド側も気ままだし、ユーザーさんもそれを心地良く受け取っているというか。あまり肩肘張らないというか、お互い無理しない感じって10YCの魅力の一つなんだろうなと思ってるんですけど。その辺ってやっぱり意識してやっていらっしゃるんですか?それとも自然にそうなっていった?」

下田「意識…。多分岡山さんは10YCのメンバーをご存知かと思うんですけど、『囚われたくない』みたいなのが結構強くないですか?10YCのメンバー。」

岡山「うんうん。」

下田「そもそも僕らも『縛り付けられたくないから縛り付けない』みたいな感じかもしれないですよね。自由に生きていたいというか、距離感を大事にしてこうぜみたいなスタンスだから、自然とそうなった結果かな。僕らがそういうコミュニケーションの取り方を好んでいるので、それがそのまま今の形になったっていうのが近いのかな。最近はちょっと意識したりもしますけど。
最初の方は元々自分たちが好きなコミュニケーションがいいなと思ってて。あっ意識してるのか。そうですね、自己分析をして『こういうユーザーさんとのコミュニケーションがいいよね』みたいなのがあったので、それを意識してやっている感じですね。」

岡山「それが負担にもなっていないってことですよね。ユーザーさんにもそうだし、やっている自分たちにとっても。」

下田「そうですね。このコミュニケーションがいいよねで、やってるから。僕らはどちらかと言うと、好きなようにやらせてもらっているみたいな感じですね。」

岡山「なるほど。好きにやっているからこそ、お客さんも無理せずに済む。そういう感じなんでしょうね。」

下田「それが嫌な人はいるだろうけど…まぁ嫌な人はいないのかな?好まない人はいるかもしれない。もっと関わり合いたいと思う人もいるだろうけど。今10YCにいる人はそういう人が多い気がします。」

岡山「なるほど。じゃあ次行きますか。」

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下田「10YCってそういうゆるゆるな関係かなと思うんですけど、実際どうなんですかね?周りのブランドとかは。」

岡山「どうですかね?ユーザーさんとの関わりで言うと、すごくSNS頑張ってるブランド多いじゃないですか。で、頑張ってるかどうかはさておき、SNSでの口コミをどれだけ生むかっていうのを大事にしてたりとか。何かそういうところとはちょっと違うなと。10YCの場合は。見てて思うところありますよね。」


下田「あー、確かに。めっちゃ口コミとか少ないです。調べたりします?10YC。」

岡山「ちょいちょい見てます(笑)エゴサして。」

下田「エゴじゃないけど(笑) エゴサして、口コミ少ねーじゃねーかって?(笑)確かに、あんまり話さないですよね。内面的な人が多いのかな?『10YCを着てるっていうのを、外に言わなくてもよくない?』みたいな。何かこう、『自分が10YCっていうブランドを着てるっていうことが、自分にとって素晴らしいこと』みたいに感じている人が多いかな。だからあまりSNSとかでも口コミが発生しない。例えば10YCでインスタライブをやると、コメントをくれるユーザーさんもいますけど、コメントがめちゃくちゃ多いっていうよりは、見ている人が多い。」

岡山「確かに。コメントもっと欲しいなとか思わないですか?」

下田「たまに思うよね(笑)インスタライブで一人で喋っているとさ、やっぱりコメントがあれば話が続けられるんだけど、コメントがない場合はずっと一人で喋ってることもあるので、もう少しくれよって思う時もありますけど(笑)でもそれも10YCかなって。自分たちも誰かのインスタライブ見てるときってコメントしないから。聞いて楽しいみたいなところがあったりするので、それはそれで確かに気持ちは分かるよね。」

岡山「確かにね。今のおうち時間で、結構アーティストがライブをYouTubeで配信していてちょこちょこ見ているんですけど。YouTubeでリアルタイムコメントをバーっとユーザーが書いていて、それが盛り上がってて楽しいっていう人もいる。けれど、逆にそれを眺めているだけで自分は十分楽しめてるっていう人もいて。どっちが正しいとかではないなっていうのはすごく思いますね。」

下田「そうですね。それもそれで心地良さがあるなぁみたいな。ポップアップとか半年に一回ぐらい色んな地方に行くんですけど、例えば神戸だったら半年に一回行くって決めていて。そんな感じでSNSを見てくれてる人もいるけど、見てくれてない人も全然いて。だけど半年に一回行くよって言うと来てくれる。普段はちょっと陰ながらなのか、遠目になのか、あんまりメッセージとかコミュニケーションは無い状態だけど、それでもちゃんと来てくれるからすごく面白いなって。僕らも心地いいなと思いながらやってるんですけどね。」

岡山「いいですよね。たまにしか会えない友達が全国にいるみたいな感じ。」

下田「そうそう。向こうからしても全然重荷になってないんでしょうね。半年に一回来たときに10YCのことを思い出せばいいやぐらいのニュアンスで。いつも10YCのことは知りたくないんじゃないですかね(笑)」

岡山「(笑)確かにね。ちょっとお腹いっぱいになっちゃいますもんね。」

下田「そう。毎日10YCの何々発売しましたとか何々してますとかね、ちょっとお腹いっぱいになっちゃうじゃないですか。ミュートしちゃうみたいな感じになっちゃうから。自分のペースで、たまに知りたいときに来てくれてってところがいいのかなと思いますけどね。10YCのコミュニケーションのあり方としては。」

岡山「なるほどね、確かに。そういうコミュニケーションが買ってもらう時にも現れるよねって話をこの後していきましょうか。」

下田「はいはいはい。」

岡山「よろしくお願いします。」


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下田「ユーザーさんとの関わり合い方って、ブランドの売り方とかに繋がってくるんですかね。今岡山さんの話聞いていて思いましたけど。」

岡山「そうですね。極端な例を言えば毎週クーポンを送るとか、日替わりで値下げ商品を出すとか、そういう売り方って『毎日毎日うちの商品のこと考えてよ』とか、『うちのもの買ってよ』っていうコミュニケーションだと思うんですけど、10YCの場合は値下げもしないし、さっき話していたような丁度よい距離感をずっと保ってるなっていう感じはしますよね。」

下田「ああ、なるほどね。何で『今』買ってほしいのか、とかもあるのかもね。今買ってほしいっていうよりも、自分たちのタイミングで欲しい時に買ってほしいって思ってるからかな。500円クーポン出すとかセールするとかって、『今、ブランド側が』買ってほしいみたいな感じじゃないですか。」

岡山「うんうん。」

下田「でもブランドが今買ってほしいって決めることって難しくないですか?そういうインセンティブを与えないと。僕らはどちらかというと『ユーザーさんが買いたい時に買えばいいじゃん』みたいな。それってインセンティブの動きもあるかもしれないけど、多分ブランドの価値を理解した時とか、共感する部分があったりとか、応援したいと思うことがあったりした時に、このブランド買ってみようとなると思うんですよね。だから、こちら側が売りたいのか?とか結構考えるんですよね。」

岡山「そうですね。ユーザーさんの立場に立ってみたら『買いたい時に買うよ』ですもんね。」

下田「そう。それが、500円クーポン出たから買うよ、なのか。もっとお客さんが魅力に感じる部分を増やした方がいいんじゃないのか?とか。」

岡山「うんうん。」

下田「なんで500円クーポン出さないと買わないんだっけ?ってあるじゃないですか。そこらへんを分かり切っていないだけなんですよ。10YCが。分かっていたら500円クーポン出せばいいじゃんみたいな話になるかもしれないですよね。もしかしたら。」

岡山「それがユーザーさんにとって一番求められてるっていうならそうですよね。」

下田「僕は考えるのは、今お客さんが、僕らが売っている価格でものを『買わない』なのか『買えない』なのかって状態のときには、多分10YCが魅力を伝えきれてないだけなんじゃないのかなと思うんですよ。」

岡山「うーん。」

下田「お客さんがその値段で買う必要がないって思うから、買わないという選択をするわけで。10YCって、日本でいうと一億二千万の人たち、みんながみんなに買ってもらえるようなブランドになるかっていうと、多分そうではないんですよ。もちろん分かり合えない人もいるだろうし。って考えてると、その理由は本当に値段なのか?みたいなところはありますよね。」

岡山「確かに。」

下田「あとは多分、10YCの理念に対して分かってもらえない人がいるかもしれないじゃないですか。良い悪いではなくて、服は買えればいいよ、着られればいいよって人がいると思うんですけど。そういう人に対して安く売った時に、10YCの出している理念とか本来の価値みたいなところを分かり合えるかっていうと、もしかしたら分かり合えないかもしれない。値段っていう軸を作っちゃうと分かり合えないのかなって思っちゃったりするなと。」

岡山「うん。『分かり合えない』って面白いですね。ブランドとして、分かってほしいじゃなくて、分かり合いたいっていうのが10YCっぽいなって思いました。」

下田「そうですね。これだけブランドが増えている中で、多分分かり合えないところってあっていいと思うんですよね。だからこそ今は自分が好きなブランドを見つけられるようになったし。だから共有できる人たちと共有できるようにやっていければいいんじゃないかなって思っちゃうな。」

岡山「確かにね。ある意味最初の話みたいな感じで、お互い無理しないとか、自然に繋がり合う、みたいなところが10YCっぽさなのかもしれないですけどね。」

下田「結局ね。うん。ビジネス的に言うとね、もしかしたらもっと頑張らなきゃいけないかもしれないけど。それはもう自戒を込めてですけど。そういう関わり合い方も一個ありじゃないのかな。自分たちは好きだなって思ってますけどね。」

岡山「そういうのが好きな人は本当はもっといるはずだから、そういう人たちにちゃんと届くようにこれからどういう風にやっていくかみたいなところなんでしょうね。」

下田「そうそう。それは考えていかないとですよね。そういう人たちがどういう風に情報を取るかみたいなところはやっぱり自分たちで考えていかなきゃいけないなと思いますね。」

岡山「なるほどね。ありがとうございます。」

下田「第3回はユーザーとの関わり合い方について話してきましたけど、話すことは尽きないですね。」

岡山「ちょっと色々考えさせられますわ。」

下田「いやいや(笑)」

岡山「ありがとうございました」

下田「第四回もまたよろしくお願いします。」

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