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無機デジタルが進む未来、私たちの生き方はどう変わるのか?

今、有機体である人間には緊張が生まれています。

無機デジタルシステム、特にAIやアルゴリズムは常に稼働し、休むことがありません。それに対して私たち人間は、夜に休み、成長と衰退のサイクルに従って生きています。この違いが、私たちとデジタル社会の間で適応を強いる課題を生んでいるのです。

私たちがデジタルに適応するのか、デジタルが私たちに適応するのか、どちらが正しいのでしょうか?

今の社会では、たとえ友人とリラックスする場面でさえも、発言が記録され、公開される可能性があることに気を配らなければなりません。個人のプライバシーがほぼなくなり、常に「就職面接」のような状態で生活しているとも言えるでしょう。若い頃の何気ない行動や発言が、何年経ってもデジタルの世界に残り、将来の自分に影響を与え続けるかもしれません。

金融の世界でも、こうした変化が見られます。株式市場は依然として月曜から金曜まで営業していますが、デジタル化の進展によって24時間休まず取引が行われるようになり、金融家や投資家たちはますますリラックスする時間が減少しています。AIや自動取引システムが増加する中で、私たちはどこまで機械に適応し、機械が人間らしさを取り入れることができるのか問われているのです。

一方で、AI開発のリーダーたちは、AIの破壊的な可能性について理解している。彼らは「自分が良い目的でAIを開発しているが、他の開発者は同じ責任感を持っていない。だから私が作る」と考えている。そうした彼らの自己認識が、AIの進化をどのように導くのかが今後の焦点です。

私たちは今、宇宙の進化における変曲点に立っているとも言えるでしょう。40億年前、有機生命体が地球に誕生し、今はイーロン・マスクやサム・アルトマンのようなテクノロジーリーダーたちによって「無機的な進化プロセス」が始まりつつあります。現在のAIは人間に例えるならば10歳か15歳程度の成長段階ですが、このAIが「進化」を続けた先、どのような形で社会や人間と共存していくのかは未知数です。

AIの発展は、AI進化プロセスのほんの始まりに過ぎません。私たちはこの変曲点で、無機の力とどのように共存するかを選択しなければならないのです。

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