名古屋から国政へ:河村イズム
河村たかし氏(前名古屋市長・日本保守党共同代表)の政策理念や政治姿勢を聞きました。
河村氏は大学卒業後、古紙回収業を34歳まで続け、零細企業の辛さを体験。働きながら司法試験を9回チャレンジした後、議員選挙に立候補し、名古屋市長へ。今は衆議院議員。
盆踊り大会で皆がボランティアでやっている中、2,000万給与をもらっている市長が下手な演説するのはおかしいと復讐心から政治に関わったと言う。
保守主義と政治理念
保守主義の定義は共産主義でないことを保守主義と捉える。共産主義は財産の共有、管理を目指す思想。個人が利益を独占するのは反対であるが、個人の自由や財産は尊重しながら財産を共有する。
名古屋市長での実績
市民税10%減税を達成するために公務員の給与を10%カット。総額で1,600億円の財政削減を実現。市長としては生涯年収4億6,000万円相当を受け取らず。
キャリア教育を重視し、多様な職業体験を学校教育に導入。
毎月1人以上の中高生が自殺している現状を問題視。スクールカウンセラーやキャリア教育で支援体制を整える。
「愛知トリエンナーレ」は天皇、軍を否定する作品の税金使用を問題視。個人資金での活動ならば問題ないが、公金利用は許容できないと開催3日目で中止。
国政への展望
減税政策を拡大し、経済を活性化。名古屋市長で経験した「起債方式」による硬直した財政運営から、柔軟な税収活用へ。日銀の当座には500兆のお金があり、これらを企業に回して経済を活性化させることを提唱。自民党に任せても増税しかやらない。
政治改革
議員の非稼業化:議員を職業とせず、ボランティア的な活動を推奨。
世襲制の廃止:政治家の世襲を問題視し、任期制とする。
透明性の確保:政治資金や議員活動費を「フルオープン」に。裏金や特権を排除し、市民に信頼される政治を構築。
教育・福祉:中学・高校受験を廃止し、子どもが受験で苦しまず自由に学べる環境を作る。
憲法9条:自衛隊や在日米軍との関係性を現実的に捉える
河村氏は、現実主義(リアリズム)を掲げ、庶民感覚に根ざした政治を展開する姿勢を明確にしています。同時に、大胆な政策と改革案を提案しつつ、自身の経験をもとに地方政治での実績を国政へ拡大するビジョンを持っています。