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【詩】なんとなく(原作版)

正しさなんてどこにもなくて
果てしなく
道なき道が続くだけ

なんとなくはじまって
なんとなく終わっていく

季節が移りゆく
当たり前のことを特別だと
わけのわからないことを
宣っている

暴力を恐れて 死を恐れて
暴力を恐れ過ぎて
死を恐れ過ぎて
過剰な感動と過剰な敬意が
宙を舞っている

当たり前でも
ないのかもしれない
だけど特別なことじゃない

僕はここからしか
世界が見えない
他人の目線を想像できても
所詮その域をでないんだ

僕は君じゃない
水の中では息もできない
空を飛ぶこともない

この宇宙に生きている
だけど僕は僕でもない

一寸先は闇
全ては移り変わって
明日は明日の僕がいる

だけどなんとなく

僕はここにいる
ここら辺を漂っている

そんな気はする

Words:Towl Yoshiyuki

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