争いは好まない方がいい
(書き下し文)
子(し)曰(いわ)く、君(くん)子(し)は争(あらそ)う所(ところ)無(な)し。必(かなら)ずや射(しゃ)か。揖(ゆう)譲(じょう)して升(しょう)下(か)し、而(しこう)して飲(の)ましむ。其(そ)の争(あらそ)いや君(くん)子(し)なり。
(現代語訳)
孔子先生は言われた。「君子すなわち私たちが目指す人格者は、人と争うことはしない。勝負ごとも好まないが、やるとしたら弓を射るくらいの競技くらいか。その場合でも、礼儀正しくし、終わってからもお互いを讃えあって飲む。こういうやり方こそ君子のやり方ではないか」。
(思いと学び)
現代の世の中は、ビジネスいわば資本主義の下に成り立っている。
資本主義とは、国政によってよりも営利目的の個人的所有者たちによって貿易と産業が制御(コントロール)されている、経済的・政治的システム。
つまり、世の中に競争原理を働かせることによって、経済を活性化し、国益を増やしていくことが狙いなのです。
簡単にいうと、弱肉強食の社会構造であるということです。
まさにこの教えの中で君子が目指すものとは相反しているようです。
競争がいけないわけではないが、皆が幸せに暮らせることが重要なのです。
そうした社会の中でもハックして楽しむことが出来る方法を考えてみたい。