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順境も逆境も、どっしりと構えて自分の道を進む

(書き下し文)
子(し)曰(いわ)く、不(ふ)仁者(じんしゃ)は以(もっ)て久(ひさ)しく約(やく)に処(お)る可(べ)からず。以(もっ)て長(なが)く楽(らく)に処(お)る可(べ)からず。仁者(じんしゃ)は仁(じん)に安(やす)んじ、知(ち)者(しゃ)は仁(じん)を利(り)す。

(現代語訳)
孔子先生は言われた。「不仁者、つまり自分の目先の欲しかないような者は、長く逆境を辛抱することはできない。また逆に、長く順境にとどまることもできない。初めは無理して頑張るかもしれないが、そのうちに地が出て調子に乗ってしまう。仁者は境遇に左右されることがなく、知者も仁者をめざしているので左右されないが、不仁者は、いつも右往左往してしまう」。

(思いや学び)
仁者は、境遇により右往左往せず、どっしりと構えている。
こうした姿勢は、誤りは修正し、煩悩に惑わされず、行動選択を行ってきたことによる精神修養の賜物であると考えている。
一つ一つの選択・言動は人格を着実に確実に積み上げてゆく。
養老孟司先生が著書:バカの壁で「情報化社会(脳化社会)により、人は日々変化してゆくものであるという感覚がなくなってきている」と問題提起されていたことに深く共感しましたし、当たり前のこの感覚が薄れてきつつある現代に憂いを感じました。
人は日々変化しているという事実があることを再認識しなくてはならない。
私は上記のことから、日々の選択言動を丁寧に仁の道に沿って丁寧に行ってゆきたいと思っています。

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