9.隠者
タロットよもやま話のオオトリです。
後回しにしておりました。いや、なんか説明が難しいキャラクターでして…。
まず、カード選定について。
もともとはひかり伝聖魔暦のカーボシダさんだったんですが、神帝を全員入れる方針にした結果アリババ系統に。「月」の聖Iアリババも大変気に入っていたんですが、完成させるのが大変だったので描き下ろし。一度気力が離れた絵に再度手を入れるより、勢いで新しく描いちゃったほうが早いということもあるのです。
というわけでキャラ番王子。鍾乳洞の暗いイメージはカーボシダさんのイラストから引き継いで、その中をカンデラを持って探索しています。
彼がアリババ系列であることはルーツ伝の解説もあって疑う必要のないところです。あらまー、またみんなとはぐれちゃったの?
容貌は騎神子アリというよりアリババ神帝に近い姿で未来からの介入を想起しますが…
明かされているのは、聖商隊に入り『聖夢剣(せいむソード)魔砂嵐(デビルサンドストーム)断つ』という行動とジェロ力(パワー)聖ズーを通して天夢アリババにその力が伝播されるということだけ。モノや力の『継承』じゃなく、教えを通して伝わった、と。
どゆこと?
白い四足の聖騎獣がテレパシーや人語を駆使してちびっこアリババを育てるのかしら。
…それはそれで妄想が捗る。
さて隠者の意味です。
正位置が理想の追求、悟り、読書、瞑想、思慮深い。逆位置で孤独、周囲へのおそれ、劣等感、邪推。
…このキャラとカードのマッチ感、なかなかのものじゃありません?
もともとちょっとやんちゃぐらいだったアリババが心身ともに深い傷を負ったことで、深い思慮を持った人格へと変化していきます。特に『62.六魔穴が消える日』でその成長は痛ましくも著しい…。
これでもか、というほど辛い経験と再登場を重ねて、最後どれほどの大きな人物になっていくのだろう、と思ったら最後は巨大化してました。
・・・いや、人としての器の話をしていたのであって、物理的に巨大化して欲しかったわけじゃないんだけど巨神亀獣て! 邪夢獣て! 羅獣て! どうなっちまうんだい! まだ終わってなかったのかい!?
実は私、もうすっかり36弾を諦めていたのです。続きがあったことは素直に嬉しい。
ということでタロットよもやま話はこれにて幕です。長い話にお付き合いいただきありがとうございました。
追伸:既に皆様のお手に渡ったカードです。UPしていただくたびにResして廻るのは我ながら鬱陶しいのでやめていますが、使っていただく様子を見せていただけることを大変嬉しく拝見しています。