![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/165812676/rectangle_large_type_2_37ed0b84e8049a211e204937d6f337c4.jpeg?width=1200)
10弦ギターって、なんなん?
…前回記事のおまけ動画(音声のみ)を聞いて、なにか違和感なかったすか?
リサイクルショップで500円で買った中古マイクにWondows8?だかもう忘れてしまったずいぶんまえのバージョンのパソコン、隙間風だらけの六畳洋間でリテイクなしのイッパツ直撮りエフェクトなし、何の加工編集もしない音声データを、ようつべにアップできるようファイル変換しただけです。
けどクラシックギターの録音にしてはなんかちょい違うくね?と感じたアナタ、──スルドイです!
クラシックギター業界はテッテイして生音ファーストですので、コンサートはもちろん、録音でもエフェクトをかけることを原則許しません。ひとむかしまえは、コンサートステージでマイクを使うことすら”邪道”でした。ましてやエレアコなぞ(以下自粛)
…そんな世界で長年過ごしてきましたから、自作の宅録でも編集加工をすることはめんどくさいので機材も技術もお金もないことをいいわけに一切行わない習慣です。最近撮っているようつべ動画も、レコーダーのデータをそのままアップしています。
だのに、こいつはなんかそこはかとなくエコーがかかっているような感じがする……
いえ、生音なのにエフェクタをかけた音がするトランスアコースティックギター((C)YAMAHA)を使っているわけではありませぬ。
そう、これが10弦クラシックギターのサウンドなのです。ただ弾いただけでも、まるで風呂場で弾いてるような(実際そんなことをしてはいけません。湿気で…)残響があり、なんだかうまくなったように聞こえます。
エフェクタ要らず、電池も配線もギミックもないのに豊かな生音エコーサウンドが響く、これまで耳に慣れ親しんできたクラシックギター(今後は”クラギ”と表記します)ともアコギともエレギとも一味違う、それが「10弦(クラシック)ギター」というものなんですね。
そもそも。
ギターの弦はなぜ6本か?──チコちゃんなら知っているかもしれませんが、小生がググった限りでは、歴史的にもはっきりとした根拠がないようです。そのせいか、およそギター様の楽器が誕生して以来(これもいつどこで発祥したかハッキリしていない)、6弦より多い本数のギターは無数にあります。ググると、いやもうなんていうか…最多「52」弦なんてのが出てきます!こうなると、たいがいにせーよ!とおもいたくなりますが…
とはいえ、ネックが複数本あっての「擬似的」52弦であって、ネック一本での(純?)多弦は20弦が上限のようです。
ちなみに弦楽器の王様ハープは47弦で、他弦ギターは抱えて演奏できる”コンパクトハープ”ともいえそうです。主として現代の海外アコギシーンでは、「ハープギター(harpguitar)」というくくりで、6本以上の弦を持つアコギ(鉄弦ギター)による音楽のジャンルが確立されています。なおグローバルにググったり、ようつべる時は、「multistringguitar」というキーワードを使います。
で、そんなに弦増やしてなにするん?意味あるんか?弾けるの?とおもうのが人情ってもんですが、その理由はひとそれぞれ。弦の数だけ理由があるってか(!)
●topの画像:小生が愛用している「10弦クラシックギター」
★きょうのおまけ動画