なのかめ:文章能力向上(できるのか?)週間 例えば・・・
緩い語学留学をしていたことがあります。その学校には『例文の天才』と呼ばれる先生がいました。
授業で新しい表現が出てくると、そのたびにちょっと考えてその場で例文を2~3個作ります。まさに、笑点の円楽さんのごとく、すぐに例文が流れるように出てきます。
例文には人物が必要になってきます。先生はよく「スーザン」という女性の名前を例文に使っていました。このスーザン、ジェットコースターのような人生を送ることになってしまいます。
ある日の授業では「ボブ」という男性を友人から紹介されます。そして、スーザンはボブと付き合うことになります。
次の日の授業では、ボブの浮気が発覚!大喧嘩の末に別れることに。
別の日には、友達と失恋の憂さ晴らしに大騒ぎの挙句、次の日は二日酔い。
また別の日には、新しい男性を紹介してもらってデートしていたら、元カレのボブとばったり会ってしまい、まだボブを忘れられないと結局デートを途中でやめてしまい、友達に怒られる。
・・・などなど。
時々、良いことも起こりますが、大抵「スーザン」は悲しい運命をたどり、「ボブ」はいつもスーザンを苦しめる クズ野郎 罪な男でした。
他の登場人物も出てきますが、1回出てきたら終わりのことが多く、「スーザン」と元カレ「ボブ」は一貫してキャラクターが固定されていました。
授業はもちろん、真面目に聞いていますが、私を含めてほかの生徒も「スーザン」の名前が出てくるとわくわくします。
その後もスーザンのゴシップは続き、結局ボブと結婚して、子供も2人生まれましたが、生活は大変で離婚しそう・・・なところでその先生の授業期間は終了。
・・・今は「スーザン」が幸せに暮らしていることを祈るばかりです。(違
真面目な話、こんな英語の授業は初めてでした。
言葉は、場面やその人のポジション、関係性などで使い方や感じ方が変わってしまいます。
その中で「例文」という手法は、とても分かりやすかったです。どこまで意図して例文を作っていたかわかりませんが、ストーリーがちゃんとつながってるのも面白い。
何かを伝えたいときにどうしても伝えきれないときは、「例えば・・・」というのはとてもいい方法なのかもしれません。
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