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じゅうににちめ:文章能力向上(できるのか?)週間  コーヒー

一日に3杯は飲むコーヒー。
インスタントがほとんどだけど、時々コーヒー豆(粉砕済)を購入して淹れてみるのも好き。

コーヒーを淹れていると、よく思い出すのが、某『純喫茶』。
もう純喫茶なんであまり聞かないかもしれない。昭和のにおいが漂う、古き良き日本の喫茶店。名前的には「お酒の提供がなく、純粋にコーヒーを楽しむための喫茶店」といったところ。

その某純喫茶のオーナーは不思議な雰囲気のある女性で、喫茶店は彼女の両親が始めたらしい。喫茶店自体もなんとも言えない、不思議な雰囲気のあるところで、昔、その喫茶店では映画のロケ地になったことがあって、有名な作家さんがよく来ている・・・。

なぜ詳しいかというと、オーナーがとにかくお話し好きだから。

初めて行った時も、「あれ?ひとり言かな?」というくらい、急に話し始めて、「あ、私達に言ってるのか!」とびっくりしたくらい、おしゃべり好き。

そして、その喫茶店で決まって頼むのは「ハーブティー」。なぜか、初めて行った時から彼女の圧で「ハーブティー」を飲むようになりました。

ある日、友人とカウンター近くでハーブティーを飲んでいたら、数人のお客さんが入って来て、奥の席に陣取りました。彼女はオーダーをもらってから渋い顔で戻ってきました。
程なくして、奥のお客さんが一人、「コーヒーを淹れるところを見せてもらってもいいですか」とやってきました。
彼女は「どうぞ」と、コーヒーを淹れ始めました。
「ああ、臭い!こんな臭いものを飲む気が知れないわ」といいながら。

実は、彼女は大のコーヒー嫌い。子供の頃はコーヒーの注文が入ったら両親が喫茶店から彼女を避難させたくらい。
とにかくコーヒーのにおいが嫌いなんだそう。

結局、コーヒーを注文したお客さんの前で、コーヒーがいかに臭いかを語りながら淹れ、奥の席へ持っていきました。
無事に大嫌いなコーヒーを淹れた後も、ずっとコーヒーの悪口を言い、私は実はコーヒー好きだということを言えませんでした。

・・・純喫茶とは?(笑

ちなみにハーブティーは、そのときの 気分 お勧めでブレンドしてくれます。一緒に行っていた友人と、「魔女のハーブティー」と呼んでいたことは内緒です。

 

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