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ミュージカル『アナスタシア』感想-セーヌ川から祈りを込めて-


上記の続き。

≪attention≫
・自己満足で書きたいことをつらつら書きます。
・当方は田代万里生さん、海宝直人さん、あとばっち。箱推しです。みんな好き。
・想ったこと書くので細かい考察はしません。そしてロシアの歴史も履修してないので本ミュージカルに関しての感想のみ。台詞含めてネタバレします。


寝不足でやばいですが始めます。



パリは魔法使い

舞台はフランス、パリへ。ゲネ映像でもUPされているこの場面は衣装も華やかでとても好きなOPナンバーでした。海宝ディミトリの「うわぁすっげ~~」的な表情がほかディミトリよりも長めにお芝居されてて印象的。この群舞は大好きでまるでディズニーランドで公演されていた「ワンマンズ・ドリームⅡ-ザ・マジック・リブズ・オン」を彷彿とさせてくれました。これ大好きだったなぁ。この衣装のばっちは王子様感がましましのましで。。。許せません好きです。わたしは足の長い男が上手にダンス踊るのが好き・・・。

で、明るいダンスナンバーが終わり、エッフェル塔で花火が上がって夜景が広がり、周りのカップルたちがダンスをしているのをみて、ディミトリとアーニャが見つめ合い、じゃあ俺たちも踊ろうか?って目配せするんだけど、手を伸ばした瞬間に違う男にアーニャがダンス誘われて、、、

ディミトリは伸ばした自分の手をふと見つめ、ぎゅっと握り、独り「パリは握っている、彼女の運命を。俺たちの道は別れ~」って歌うの!!!!!
自分の恋心に蓋をして僅かに首を振って…。最高すぎるディミトリ。(たぶん、ばっちはこんな感じだった。内海ディミトリもこんな感じ?)海宝ディミトリはすでにもう彼女が手に入らない存在だってわかっている感がわたしには強く感じられて。感情をぐっと飲み込んで、ヴラドに呼ばれたときは明るく振舞っている。みたいな感じ。もう記憶がぐちゃぐちゃだよ!!とにかくここが凄く好きな場面だった。


あの夏の日、砂浜で

リリーさんの真っ赤なガウン姿とても好きだった。手紙の封を切るペーパーナイフをレオポルト伯爵の喉元にぎゅって近づける朝海、堀内リリー(笑)リリーはとっても魅力的でキュートで遊び心があって素敵な役だな~って。

マリア皇太后はお手紙の場面ではお茶目な部分もあって、それ故にその後の「もう手紙はたくさん!!ーー来るのが遅すぎたと伝えなさい。」の強く威厳の籠った言葉に背筋が伸びた。強い。そして「わたしの宝物。アナスタシア…」と嘆く姿は痛ましく胸を打つ。麻美さま素晴らしすぎて語彙が足りない。「扉を閉ざして」は何度聞いても切なくて、過ぎ去った温かな想い出と冷たい孤独。深い悲しみが揺れ動く音楽と嘆き声のような歌声で会場が包み込まれて、、泣いた。途中で下手の大窓にリトルアナスタシアがでてくるんだけど、この演出が最高すぎた。


セーヌ川沿いのサンクトペテルブルク

ネヴァ・クラブ前だよ。ここでグレブが登場!万里生グレブめっちゃ大声で悪態ついてて最高だったな。「あいつらのせいでロシア人でいることが恥ずかしい!!!!(くそデカボイス)」の後にちょっと猫背?でぽっけに手を突っ込んで?退場するの好きすぎた。

小悪党感…。というかわたしロイヤル万里生さんも大好きだけど、小悪党万里生さんも大好き。Road to Mario Tashiro 2015にて「サンセット大通り」の悪い顔でぽっけに片手突っ込んで歌うそれが大好きだから。海宝グレブは結構静かな感じで「俺は仕事なんか探してない」って目力強めで言ってて好きだった。でも例えばここでグレブがクラブに(ややこしいな)入れたとしても色々とやばそうだな大乱闘スマッシュブラザーズ。

ネヴァ・クラブ内部は華やかで大人の社交場って感じ。踊り多めでリリーのメインsong。見ててとても楽しい場面だった。今回初めましての堀内リリーが本当に凄くて…ショーストップでしたよねあれ…。つよくて可愛い。「過去の栄光!現在のナ・ゲ・キ」で首をガクッとさせるの好きだった。

あとのウォッカ飲んで投げたのを西岡さんがキャッチしてそのままくるっと回転してなっがい足を椅子の上にトンって乗せるのとか。見るとこ多すぎ。最後に輪になってぐるぐるしてるときにヴラドが外向きで加わって、客席にウィンクするのが好きだった。リリー、ヴラドのカップリングも大好きで書きたいことたくさんあるけど一旦、skipします!!ハンカチ落としてセクシーアピ最高でした!!貴族とただの男ではリリーがくるくる回った後に一回、休憩挟むのが面白かった!!


彼女が道ずれになる前に

グレブはいつからリリーとヴラドの逢引きみてたのかな。いやそれは置いておいて。グレブが背後から登場するとそれまで新緑?生い茂っていた木々の色がさっと白黒に変化するの良すぎた。彼が取り残された過去の象徴ってことなのかな。

とにかく、彼女を、アーニャを詐欺師たちから守らなければって空回り?しているグレブ…。可愛い。違うもっと深い感想が言いたいのにな。何も出てこない。とにかく背景の白黒とグレブの色味のないセットアップスーツが最高でした。ありがとうございます。写真ください。円盤がいいです。


あの日のパレード

私はこの曲を聞くために通いました(n回目)。「幾千万の群衆の中」天才だよこの曲作った人。わたしは死ぬ前にもう一度、聴きたいですこれ。最初に言っておくとアーニャの衣装は真っ白で可愛いネグリジェ可愛い。ディミトリは白タンクトップパジャマズボン。正直に言おう、タンクトップが一番似合っていたのは・・・内海ディミトリ!!!!!!優勝でした。あの上腕二頭筋?と胸板?知らんけどちょうどいや、とてもよかったです。

怯えたアーニャを落ち着かせるディミトリ。男前ポイント加点。列車の時は声を若干荒げるようにしてたけど、恋を自覚したディミトリはひと味違う。ちゃんと声をなだらかにして彼女を落ち着かせる。書いてて思ったけど、列車の時と構図同じなんだな。パニックになる彼女の肩を抱いて支えるのがディミトリ。まあ一番最初に手を差し伸べたのはグレブだが。万里生グレブは声がでかいから落ち着かせるのが下手()ディミトリとアーニャは数度、良い雰囲気になって、2人でハッとして距離を取り直すみたいな場面が多いんだけど最高です。


D「今もみえるあの輝く少女。光の中進むパレード。馬車に気高く座り前を見てた。幾千万の群衆の中。僕は走りその名叫び群衆駆け抜けた手を伸ばすと彼女微笑んだ。あの日のパレードもしも戻れるなら幾千万の群衆の中見つけ出すきっと。」

A「今も見えるあの少年の姿。日差しの中進むパレード。痩せて汚れてでも真っ直ぐな瞳。幾千万の群衆の中。(わからん)彼はお辞儀を。」

D「それは…話してないよ…?」
A「ええ、でもわたし覚えてる…!!」

ハモ「あの日のパレードもしも戻れるなら幾千万の群衆の中見つけだすもう一度。」

うろ覚え歌詞

もうぜんぶ好きだよ。馬車に気高くで背筋を伸ばすディミトリも。過去の記憶を思い出して輝く皇女様をみて。きっとディミトリの初恋だったのかもしれない。でも、もう会えないんだ…みたいな諦めもある。

アーニャの「瘦せて汚れて」の時に葵ニャはディミトリの頬を手で汚れ払うようにするんですけど、これが最高に良かったです。これで堕ちない男はいない。木下ニャは肩より少し下の腕のあたりを払うようにしててこれも最高です。この時にぎゅっと二人の距離が縮まるのが良い。オタクはホテルの部屋の壁になります。

でぇ・・・。二人のハモリ部分前でディミトリ下手側、アーニャ上手側に立っていた二人が音楽の盛り上がりとともに中央に駆け寄って腕と腕をつかむ?難しい近づいて歌うんですけど。

どの組み合わせも最高なんだが、10/26(火)ソワレ海宝木下ペアの神ハモリ。わたしは一生忘れたくない。まさに脳みそが痺れた。完璧なまでのピッタリ具合。この想い出を胸に残りの人生生きていく。

あれがこの世の天国だったと思う。その後に感情のままキスを…しかけるんだけど。アーニャは受け入れてるのに、ディミトリがハッとしてキス直前で止めて、一歩下がって距離を取り、皇女様って跪いてお辞儀をする。これが今年一番のぎゅんぎゅん大賞です。(語彙がなくていい言葉が浮かばない)

一幕の「やればできるさ」にてディミトリ台詞「昔に一度だけお辞儀をした。あれが最初で最後だ」的なことを言っているのですが、これがここに伏線として掛かっている。オタクは幼少期に一度、実は運命が交錯していたみたいなの大好き。脚本ありがとうございます。ご馳走様です。これがロマンス。そのあとの早着替えがんダッシュはいつみても頑張って!!!!って思う。二人の疾走感。取り残されるわたしの心。


オペラ座

覚えておきたいことが多すぎる。まずマリア皇太后の登場音楽は「扉を閉じて」壮大なメロディとともに喪服のようなけれど豪奢なドレスを身に纏ってゆったりと威厳を持った姿であるく姿に息をのんだ。

千穐楽マチネでやっと気が付いた点があって、マリア皇太后が入ってくるときに両サイドに控えていたアンサンブルの女性が皆、ロマノフ家がしていたようなお辞儀をするの!!!すごく良かったです。

リリーとヴラドは貴族とただの男で入場。この時にレオポルト伯爵むらむらが悔しそうな顔してて好きだった。

早着替えしたディミトリ。白タンクトップからの燕尾服正装はズルい。登場音楽は「幾千万の群衆の中で」よすぎん????これは観劇2回目で気が付いてそれから大好きな場面になった。もうディミトリはアーニャへの想い、最高潮な訳。激熱。

ヴラドに似合ってじゃん~?的な絡まれて子供みたいにやめろよって抵抗しているの可愛かったな。ヴラドにとってもディミトリって息子とまではいかずとも家族みたいに大切に想っている感があって好きでした。

そのあとにピカピカの靴紐をチェックしたり、汚れをはたくためにしゃがみ込みディミトリ。その間に登場するアーニャ。美しい彼女に息を吞むディミトリ。好きになった人がこんなに美しいなんて…って改めて言葉が出ないほど見つめちゃってハッとする男。大好き。この時にクロネコチャンネルで聞いたなるほどと思ったのがアーニャ登場場面で背景の映像が真っ青になる。青い瞳にブルーのドレス、サファイアのアクセサリー。うん。ヴラドのセンス完璧にロマノフ。アーニャにさっさと立ちなさいよってジェスチャーされるディミトリ。ヴラドが「始まりはあの日のダンス~~~」って余韻を残すのが好きだった。禅ヴラドは歌い初めに首傾げながらステップ踏んでて好きだった。


白鳥の湖🦢

白状するとバレエシーンがほんとに一度も全部通して見られなかった。なぜかというと目が足りないから。グレブ、あの日に拾ったチケットでオペラ座に潜入。ボックス席でアーニャに自身の顔が見えないようにプログラム?パンフレットで都度都度、顔を隠す万里生グレブ。ほぼバレエを見ていない。

これ、わたしも本や映画で観たことがあるにわか情報なのですが、当時、お見合い(前の顔合わせ?)とかでよくオペラ座というか劇場のボックス席って使われていたらしい。なので、マリア皇太后がオペラグラスでアーニャを見ていたように、かなり、結構相手側がみえると思う。

んで、なんで万里生グレブはこういう細かいことをしているかというと、彼は今年にパリのオペラ座に現地訪問しているから!!なので実際の距離感とかわかっているので、まじで顔がみえるんだな、だから顔を隠そうってなっているのだと勝手に思っています。海宝グレブは顔を隠しながらも、かなりアーニャを見つめている時間が長かったように思います。(わたしが観ていた時は)わたしはずっとグレブを見ていました。好き。

A「今夜ここで始まるの、夢なのかもあの姿。過去と未来がいま」
ここでオデット姫が過去で下手(皇后とグレブ)未来で上手(ディミトリたち)のほうの手を動かすのが好きだった。

D「震えていた彼女、恐れるな、前を向け、己の為すべきこと」
ほんとに覚えていない。とにかく自分の恋心は置いて、彼女の幸せをって思っている感じで好き

G「近くて遠い人。この心は。戦いの中にある。革命に”愛”は要らない」
感情じゃなくて、愛なの。

マリア皇太后「もしやあの子、いやそんな訳がない。夢も希望も捨てなければあの子は永遠にーーー」わからないけど好きだったこれ。

D・G「誰が彼女を救い出せるのか運命が我らここに集めた」
ここの唯一のディミトリとグレブのハモリ良すぎた。運命がわれらここに集めた???言葉の羅列が天才です。もっとデュエってくれ

四重奏
G「わたしは成すべき事を成すだけ探し出すアナスタシア」(?)
D「home,love,family彼女に与えようにアナスタシア」(?)
ここ!!ディミトリがhome,love,familyって歌っているの千穐楽でやっと聞き取れた(涙)

うろ覚え歌詞

白鳥の湖バレエ同時進行の四重奏は贅沢の極みでここ最近で観たミュージカルの中で一番目と耳が足りませんでした。歌い終わった後に4人がすちゃっと着席するのも好きだった。


全てを勝ち取れても

ディミトリ。。。名曲。三者三様でみんな大好きで。「何を今、話しているのか。ああ、落ち着けよ」で、たぶん内海ディミトリが椅子に座って、ジェスチャーして自分に言い聞かせてるの覚えてる好きだった。

どのディミトリも歌いながらそれぞれに動きを入れていて、最初は焦りと高揚と、段々と彼女が皇女様だと認められたらもう二度と一緒にいられない、会えないんだって実感していくそれに変化してく歌詞と感情に切なくなった。

感情度合いでいうと内海ディミトリ、海宝ディミトリは涙流すくらい、身を引きちぎられる想いっていうのが伝わってきて好きでした。ばっちは言葉にするの難しいんだけど、いい塩梅で既に諦め感が出てて、どうせ自分に彼女は釣り合わない、一緒にはなれないんだ。みたいなまた違う層で演じているのかなって思いました。お前が1番王子様だよ(キレ)どのディミトリも凄い好きだった。

計画が成功して、金を手に入れても、愛した彼女とは離ればなれになってしまう。平民である自分が高貴な彼女と一緒にいられることはないんだっていうこの・・・・。最高にせつない場面。何度でもみたいよ。

海宝ディミトリは歌い終わり、涙をさっと拭うようにして、くるっと彼女に向き合って明るい表情で「何があった?」って優し気に聞くのが好き。気が付かれない様にするのが愛なのよ。

葵ニャが内海ディミトリに「大嫌いっ」っていう時に、一度、声を抑えめに感情を押し込んでいった時があって、それが凄く好きでした。いろんな感情で心がぐちゃぐちゃになって、心を寄せた人に騙されてたなんて。大声で叫ぶよりも、苦し気に、ほんとは信じてたのに、愛していたのにって正反対の言葉を言ってしまう。みたいな演出が性癖です。千穐楽の日にばっちディミトリが出ていくアーニャに呼びかけて名前を呼んだのが最高で覚えてる。

マリア皇太后に言い寄る海宝ディミトリ、内海ディミトリは感情重め、涙を浮かべながらが多めだった気がする。こっちもうるうるだよ。ばっちは怒り(たぶん自分に対しての)が多めな感じ?難しい。

ディミトリの「じゃなきゃ!ロシアは永遠に癒されない傷のままだ!」って台詞。これを聞いて、ああ、革命を起こしたその国は、その行いによって人々の心が深く傷ついているんだって再認識することができたの。あとここはかなり重要なシーンだと思っていて時系列戻るけど、マリア皇太后がディミトリに「平民!!」って𠮟りつける。でも、もう時代は変わっていて皆、平等の世界なの一応。皇后は言い方良くないけど、平民を軽蔑しているというか完全に下の者って認識。ここで彼女の「自分はプライドが高くてーー」とか「失われた想い出ばかり追いかけて、現実を忘れてしまったおばあさんよ」に緩やかに繋がっていて好きでした。

なんか書きたい事ぐちゃってなった👼🏻中途半端だけど、この後も大切に書きたいからここまで。



まだ終わらない

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