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鎌倉小旅行記

いざ鎌倉(!)

鎌倉に来ている。一泊の小旅行。

三連休に突入した昨日、「ここではないどこかへ」モードが発動した。そしてここに、どう使おうかと思いあぐねていたポイントがある。
そうとなれば、思い立ったが吉日。以前調べてお気に入り登録していたホテルが一室、奇跡的に空いていたので、予約をいれた。

実は前々から、この連休は逗子の海をぼんやり見て過ごそうと計画をしていた。けれど、この悪天候では地べたに座り込んで海を眺めるわけにもいかない。鎌倉ならば、雨ならではの風情があるような気もする。

せっかくだから鎌倉で一泊することにしよう、同期に教えてもらった逗子の産直で野菜でも買って帰ろう。そうすれば頭も心もすっきりするだろう。

脳が疲れているのは、スーパーやコンビニで何が食べたいのかわからずにうろうろする時間が増えたことが、物語っていた。遅くまで起きていたし、甘いものを夜に食べるのが習慣になってしまっていたし、そのせいか朝の寝起きも悪くなっていた。いかん、いかん。

こういうとき、普段とちがうところで過ごすと、心地よい緊張感が生まれる。本当に必要なものをじっくり選べる。自分を整えられる。

そんなわけで、家の掃除をして、ゴミ出しをして、電車に乗っていざ鎌倉へ。。

鎌倉にて

鎌倉。どうしても行きたいところがあった。ヴィヴモン・ディモンシュ。
いつも並んでいて、あきらめていたのだけれど、泊まりなら時間もあるし、友人に付き合わせることもないし、絶対に行こうと心に決めていた。何時でもいいから、今日はとにかくお店に入るのだ。

ワッフルでブランチにするか、とお店へ行ってみるとやはり、並んでいた。じゃあ先にランチをして、夕方にリベンジしよう。日曜の夕方なら人が引いているかも。ラストオーダーのタイミングで入れればいいだろう。小町通りから御成通りへと方向転換。

以下、旅行記という名の食べ物感想文にゆるりお付き合いください。

カオクルック カピ - クリヤム

クリヤムというお店でランチにする。最近タイ料理が食べたいという気持ちがうっすらとあった。でもタイ料理はちょっぴり重たいし、お店が少ない、というのでありつけていなかった。鎌倉でこの欲を満たそう。そう思って昨日グーグルマップで探しておいたのだ。

こちらは最後の1席、セーフ。地元の方らしき一人のお客さんも複数。美味しい予感!
定番のガパオライスやカオマンガイ、パッタイと迷ったが、本日のランチに。カオクルック カピ。初耳だ。カピという調味料を味付けされたお米に、炒めた豚肉や卵、干しエビやパクチー、エシャロットを混ぜながらいただく。添えてある辛味の調味料で味を調整しながら。美味しかった、新しい味との出会いだった。こういうのは、外に出ていかないと起こらない、嬉しい出会いである。タイ料理、家でも作ってみたいなあなんて、思った。そうしたら好きな時にちょうど良い量が食べられる。

シナモンロール - シナモンアンドモア

腹ごなしに長谷のほうにも歩いて行った。雨だから、と弱気にならずに歩くことにした。気になっていた古着屋さんをのぞいて、由比ガ浜へ。曇天の映えない海。波は穏やか、雨でもヨットが出ている。

坂ノ下交差点の手前で、駅側の小道へ入る。ここに、これまたグーグルマップで気になっていたお店があるのだ。シナモンアンドモア。シナモンロールを買ってホテルで食べようかなと計画していたのだけれど、朝食を取らなかったせいかお腹にまだ余裕がある。せっかくなので食べていくことにしよう。

さて、お店に入ってまず心惹かれたのが、タイル床の可愛さ。敷き詰められた白の細かいタイルの中に青のタイルが混ざっていて、花を描いている。

そして次に好きになったのが、白髪に鮮やかなブルーのシャツ、デニムを着こなし、銀色のイヤリングをゆらりと光らせたご婦人の店主である。なんて素敵なのだろう。一瞬で恋に落ちてしまった、わたしこのお店好きだ。そう思った。その瞬間に、明日の朝食をここでとることに決めた。(このお店、一日中朝食セットをやっている!)

残り1席だったカウンター席でいただいたのはシナモンロールとカプチーノ。ぱふっとしたシナモンロールは甘すぎなくて、程よくシナモンが効いていて、とても美味しかった。カプチーノにはシナモンが乗っていて、これまたシナモンロールとぴったり合う。

隣の女の子たちがベーグルサンドを注文していて、自家製ソーセージやスモークチキンをフライパンで焼いているのも、テイクアウトのお客さんにケーキを包むのも、そして時折店主さんが、あれ私何しようとしたんだっけ、と心の声が漏れてきそうなしぐさをするのも、可愛かった。

明日朝食をとりにきます、と伝えてお店を出る。ホテルから歩いて20分くらい。朝の散歩にちょうど良い距離だろう。江ノ電に乗って、ホテルへ向かう。夕方まで休憩だ。

プリンパフェ - ヴィヴモン・ディモンシュ

ホテルで少しのんびりして16時半。目的地へ向かう。やはり、並んでいる。2組ほど。きっと15時のお茶に入った人たちが出てくるだろう。そう思って、並ぶことにした。雨もほとんど止んでいる。

20分ほど経っただろうか。順番がやってきた。階段を降りて店内へ。
入った瞬間から感じる、ああ、いいお店だ。席について、お水を出されて。

メニューを渡してくれたのが堀内さんだったのには驚いた。わたしが一人だからだろうか、シャツの色を綺麗ですね、と褒めてくださった(春に浮かれてH&Mで買ったピンクのストライプシャツ)。
わたしの思ういいお店の共通点、それは店主さんがお客さんと話していることだ。パドラーズコーヒーで、展示も見ていってくださいね、と声をかけてくださった松島さんを思い出した。

プリンパフェとオリジナルブレンドのコーヒーを待つ。

真っ白な陶器から湯気を立てるコーヒー。これが本当に美味しかった。すっきりした甘みが心地よくておかわりしたくなった。固めのパフェも一口一口美味しくて、あっという間に食べ終えてしまった。大満足。

なんていい時間なのだ。期待を裏切らない、むしろ超えてくる、いいお店、いい店主さん、いい店員さん、美味しい珈琲、心地よい空間。行列のできるお店なのにこの居心地の良さ。なんとなく、席の配置がスタバのようで、周りの人が気にならない。ひとりでも居心地がいい。

たぶんこのお店を知ったのは、大学時代、カフェ巡りに夢中になっていた時。アンドプレミアムの「ストーリーのあるカフェ」特集で。あれからずっと、来たかった。そして店員さんに、ずっと来たかったことを伝えて、少しお話しして、ドリップバッグを一枚買って、お店をでた。この余韻のまま部屋に戻ろう。

ホテルの部屋から

そして、いまこれを書いている。シナモンアンドモアでかかっていたカントリーミュージックを聴きながら。Stray Dog/ジャスティン・ムーア。

鎌倉、いいお店がたくさんだ。これまで一人でいろんな街を歩いてきたけれど、鎌倉を一人で歩くのははじめてだった。同じ小町通りでも、友人としゃべりながらの時とは、目に入ってくるものが違う。


P.S.

ところで、今回の鎌倉小旅行には裏テーマがある。それは日々の課題に対して、仕事でもらったフィードバックに対して、どんな手を打とうか。ぼんやりと頭に浮かんではいたのだが、具体的に動いてはいなかったので、行動を起こそうということだ。

一つ一つ、計画してみる。そして、いまから実行する。そんなわけで、ポッドキャストも録ってみました。

https://anchor.fm/10shindai_radio/episodes/2-e215gjo

等身大ラジオをよろしくお願いします。(サムネをもっと可愛く変えたい、、)




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