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2023/2/10 日本のお金の話(1)

自分の財布を管理することもままならないのに、国のお金の話なぞ分からない。でも日本の経済が低迷していることはわかっている。
そろそろ経済をわかるようになりたい。あがいてみたい。というわけで、ネット記事の断片とウェブ検索から、自分なりの理解をしていこうという作戦。
はじめます。

日本のお金の話(1)

経済が低迷しているって、どういうこと?
日本の稼ぐ力が弱っているということ。たとえば、日本でつくった製品を海外の人が高く買ってもらえない。日本で何かをつくったり、何かをみたり食べたり楽しんだりするために、海外から高く仕入れなければならない。

なぜか。よく言われるのは、「日本でイノベーションが起こらない」。
たとえばAppleのような、みんなに買わせてしまうブランドだったり、アマゾンのような、圧倒的パワーで商店をのみこんでしまうビジネスだったり。
日本でイノベーションが起こらないのに、ほかの国では起きてイノベーションが起こってそこにお金が集まっている、日本にお金が集まってこない。経済が低迷している。

①日本の金融政策について

さて、なぜ稼ぐ力がないのに、みんなで仲良くやれているのか?おかしくないか?アマゾンにのみこまれた商店はどうしたのか。Appleによって使われなくなった機械を作っている企業はどうしたのか。でも、変わらず生き残っている。何かに守られているのだ。
それが、日銀が10年続けてきた低金利政策というわけだ。

低金利ということは企業にとって、安い利息でお金を借りられるので、儲かっていなくても資金繰りできてしまう。非正規雇用や賃金を抑えることで、細々と存続してきた。

企業が存続のための賃金を抑えたことで、日銀の目指した物価上昇が起こりづらく、余計に企業は賃上げもできなかった。苦し紛れの現状維持を貫いてきたわけである。

以上が、日本で「イノベーションが起こらない」の背景というわけだ。(現状のわたしの理解では)

日銀が続けてきた低金利政策に対してはいろいろな議論がある。
4月、黒田総裁は任期を終え、後任に引き継ぐことになるわけだが、次期総裁がどんな金融政策を実施するのか、見どころだ!と、思っている。

参考:
日銀「10年の異次元緩和」が金融市場に残した禍根 | 特集 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)


②ダボス会議での発言

さてダボス会議に関連して。

ダボス会議に出席した黒田総裁は、在任期間で「デフレ根絶に成功」したと振り返ったそう。金融緩和による女性の労働参加を促進し、雇用者数増加につながったとの見方を示したとのこと。

日本経済の低迷についての、オーストラリア元外相の発言はこんな風だ。

・「政府による補助金などの保護主義的な政策はやめるべき」
・(女性活躍に関して)「すべての国民の才能やアイデアを受け入れない限りその国が潜在能力を最大限発揮することはできない」

オーストラリアは32年間不況に陥ったことがないらしい。
日本がブレイクスルーを起こすには、文化や意識の改革が必要、ということのよう。

参考:
日銀・黒田総裁、長期金利上限の引き上げ「完全に正しかった」: 日本経済新聞 (nikkei.com)
「ダボス会議」日本の経済再生議論 規制緩和の必要性など示す | NHK  (Web 表示)


総括

以上、ダボス会議に引き続いた小難しい話はこれにて終わり。あまり突っ込んだ意見はしないけれど、こういうところに目が向くと社会を動かしているのはほんの一握りの個人で、私たちは踊らされているだけなのではないかとも思えてくる。現に、そういう主張をしているひとも見かけるよね。。とはいえ、大きなお金の世界と、その中で自分の人生をいかに楽しむか、は別次元でとらえたい。

さて、関連して、日銀の政策と、投資との関連の記事を少し読んだのだが、難しくて後回しにした。次回(2)はこちらに踏み込んでみようかしら。。投資家の世界は完全に「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のイメージでなんだかきなくさい。でも知ったらきっと見方も変わるでしょう。

ではまた次回に。


追伸

次期総裁が公表されていたのをまったく知らずに書いていた。今朝びっくり。
植田和男氏は、海外にも広く名の知られている経済学者とのこと。金融緩和の出口戦略(低金利政策を軌道修正して、金利を上げていく方向性)を練っていくという、かなり難しい局面のかじ取りを任されることになったと言えるらしい。「大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる」という書籍を書かれているのだとか。(DJ Nobby さんのVoicy より)

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