雑筆4  笑いの効能

Gyaoのバラエティの「お笑い」のおかげで、コロナでも何とか「精神的な安定」が維持できました。笑いには多くの効能があることが、医学的に証明されています。がんの予防にもつながります。若くて健康な人の体にも1日3000~5000個ものがん細胞が発生していると言われています。これらのがん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治するのが、リンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞です。「笑い」が発端となってNK細胞が活性化します。人間の体内にはNK細胞が50億個もあり、その働きが活発化するとがんや感染症にかかりにくくなります。他にも、笑うと能が活性化されて、記憶力がアップします。血行促進。筋力アップにもつながります。リラックスと幸福感をもたらす効果もあります。良い事ばかりです。夏目漱石は、今でいう「躁鬱」になったときに「落語」を聞いて直したという話もあります。3代目柳家小さんが好きでした。
 インターネットの発達によって、多くの人がスマホやパソコンで、多くの情報を取得できるようになりました。人はインプットされる情報でも、気持ちが左右されます。私はネガティブな情報は、たとえニュースであっても、必要最小限しか触れないようにしています。ずっと見ていませんが、各チャンネルのワイドナショーが、同じネガティブな情報を、毎日、何回も何分も放送し続けるのを見ることは、精神状態に良くないと思っています。私は寝る前には、Gyaoのバラエティを見てから寝ることが習慣になっています。機嫌よく眠りにつけます。
芸能人が「ネットのエゴサーチで落ち込む」と言う発言をよく聞きます。コミュニケーション講師の友人が、お釈迦様にまつわる、話を教えてくれました。ある時、仏教を快く思わない若者が、お釈迦様のところに来てさんざん悪口を言いました。黙って聞いていたお釈迦様は、言い終わって黙り込んだ相手に対して尋ねます。「もし他人に贈り物をしたとして、それを相手が受け取らなかったら、その贈り物は誰のものか?」。若者は答えます。「そりゃ、相手が受け取っていないのだから、贈った者のものだろう」。「では、今あなたが私に贈った言葉を私は受け取らなかった。あなたの放った言葉は誰のものか?」
ネット社会になり、発信者が特定されないことをいいことに、人に対して「罵詈雑言。誹謗中傷」を延々と繰り返す人がいま。そのため、心が病む芸能人などもいるようです。それならSNSなどはやめればよいのにと思いますが、仕事柄、芸能人やユーチューバーは難しいのでしょう。過去は、多くの情報に触れることが「情報通」などと言われて価値を持っていましたが、現代は、多くのジャンク情報が世の中に蔓延しています。これからの、情報リテラシーでは、自身にとって「不要な情報、有害な情報、自分に直接関わり合いのない情報」などを見定めて、切り捨てる能力が必要とされています。
ヤフーニュースで、はるな愛さんが3月14日、大阪市平野区の母校、大阪市立長吉中学校の卒業式にサプライズ登壇して「3つの約束をしてもらいたい。①人を思いやること②どんなことがあっても生きる③なんでもいいから夢を持つ」と贈る言葉が載っていました。はるな愛さんは、明るい印象ですが、たぶん人に言えないような色々な嫌な経験をしてきたのでしょう。言葉に説得力があります。「誹謗中傷」する人に「相手を思いやる気持ち」は、あるのでしょうか? 「鏡の法則」と言われるものがあります。「私たちの人生の現実は、私たちの心を映し出す鏡である」 というものです。私は「良くも悪くも自分が人にしたことは、自分に返ってくる。」と思っています。「誹謗中傷」する人は、自分への不満を人にぶつけて解消しているのかもしれませんが、それで「幸せな気持ち」になれるのでしょうか?むしろ自分自身を傷つけている。自分自身を不幸にしている気がします。「誹謗中傷」も結局自分に返ってきます。
「誹謗中傷」のようなネガティブな感情は、ストレス増加の原因にもなります。ストレスを溜めたままでいると不健康になるばかりか、脳の老化を早めるともいわれています。「笑い」と違い、何のメリットもありません。「いじめ」が、「社会的な問題」になっていますが、国会の国民不在の党利党略と私利私欲からの「批判だけの質問」やメディアの「切り取った発言内容に対する批判」が、「いじめ」の原因の1つになっていると思っています。いじめを助長しているのは、そうした国会とメディアの姿勢です。そんな人たちが「いじめ」を批判することができるのでしょうか? 

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