雑筆3  Gyaoに感謝

最近、ちょっとショックだったニュースは、3月31でGyaoが終了することです。TVerでも無料でテレビ番組は見られるようですが、確認したところ海外ドラマはなさそうです。無理でしょうが、海外ドラマだけでも継続してくれると嬉しいです。私は、独立して15年、ずっとテレビを見ない生活をしてきました。Gyaoは、知人が教えてくれましたが、当初は見ていませんでした。見るようになったのは、M1とコロナの影響です。M1は、優勝者が、2019年の「ミルクボーイ」から見始めて、2020年の「マジカルラブリー」、2021年の「錦鯉」、2022年の「ウェストランド」も楽しみました。今年は、夢はありませんが、初めてR1を楽しく見ました。
2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されました。2020年1月20日に横浜港を出港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客の発病のニュースは、連日マスコミで大きく取り上げられていました。私の仕事は「研修講師」ですので、飲食業界や旅行業界同様に大きな影響を受けました。一時全ての研修が中止になりました。当初は、半年か長くても1年で、コロナは落ち着くだろうと考えていましたが、3年以上続きました。途中から世の中は「リモート」が進み、私の研修もTeamsなどで行いました。ようやく5月に2種から5種へ移行されることが決まり、嬉しく思っています。
 「不要不急」の言葉が連日メディアで繰り返され、「人に会うこと」が悪いような印象が生まれ、「集合研修」は中止が続きました。私の研修スタイルは、アクションラーニングで、正解のない答えを「考えること、討議すること、発表すること」で進めていきます。出来れば「集合研修」で実施したいと願っていました。少しずつその流れになりそうで喜んでいます。「コミュニケーション」は、直接、人に会うことで深まります。アメリカ企業のニュースでは、リモートワークでは生産性が、3/4になるというデータがありました。
 コロナで、仕事が「蒸発した時」は、自覚していませんでしたが、精神状態に少しおかしかった気がします。知り合いの講師も、「寝られなくて朝までネットを見ていた」と言っていました。私も気が付いたら夜明けになっていたことが何回もあります。そんな時に、救ってくれたのが、Gyao のバラエティーです。それまでは、「お笑い」を、エンターテインメントの中では、少し下に見ていました。その認識を変えてくれたのが、M1です。応募者数も、6000名~7000名~8000名にと年々増えています。優勝するのは、すごい倍率を勝ち抜かなければなりません。多くの芸人さんが、お笑いだけでは食べていけない中、優勝すれば「人生が変わる」とみんな真剣に取り組んでいます。今は売れている芸人さんの売れなかった時代の話を聞くと、厳しい環境の中で悶々としている自分に置き換えて、「僕も頑張らなきゃ」と勇気をもらいました。芸人さんへのリスペクトの気持ちが生まれました。コロナ禍の3年間は、本当にGyaoに救われたと感謝しています。
 世の中は、笑いを求めている気がします。Gyaoを見るとお笑い番組が増えています。ネットで見ていますが、元は「地上波」のテレビ局が作成したものが大半です。テレビ局の退潮が言われて久しいですが、私にはYouTubeより面白いですし、Twitterを見ることはありません。 Gyaoの良い点は、見たいときに見られることと、1.5倍速で見られることです。元ライブドアの堀江氏が、2005年フジテレビに対して買収を行おうとするも失敗に終わった騒動を思い出しました。当時は「地上波とインターネットを融合させる」と言っていました。「何を言っているの」と思っていましたが、時代はその方向になっています。堀江氏や楽天の三木谷氏のTBSの買収騒動を見ると、日本ではテレビ局の新規事業者の取得はアンタッチャブルなのかもしれませんが、もしテレビ局が買収されていたら、今とは違う展開になっていたかもしれません。

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