一冊でわかるキリスト教 感想

ビジュアルを交えながら、世界史の復習といった感じで日本にイエズス会がやってくるまでの流れが鮮明になってよい機会だった。
けっきょく宗教を政治利用する背景があり、十字軍がうまくいかないことをきっかけにプロテスタントが生まれて…という流れ。日本でも戦国時代では技術や富を目的にキリスト教を受け入れて、天下統一後の秀吉や江戸幕府ではキリスト教を排除する動きになったのも歴史を繰り返さないという意味では独特で面白い。
それと、戦後の典礼改革とか共同訳とかは知らなくて、宗教って着実に変化しているんだな~とおもいました。

カーク・フランクリン

ゴスペル(福音音楽)をヒップホップ調にしたスタイルを提供して…というのを初めて知りました。
聴いてみるとノリがよく気分が上がります。

日本だと仏教のお経をベースにした音楽…といってもそんなに思い浮かばないけれども、『かごめかごめ』とか民謡に近いリズムだと親しみがわきやすかったりして、キリスト教圏では親しみのある音楽をもっと楽しくできているのだろう。

また、調べているとしっかりと宗教的思想を持ったうえで活動もしているそうだ。アーティスト個人の活動と思想・活動がよりリンクしており支持者も多いというのが日本とは異なる文化なのだろう。
坂本龍一の社会運動家の側面について私はいまいち受け入れられなかったのだが、外国ではありふれたスタイルだったのかもしれないな…といまさら思うのでした。

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