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考察、終わらせましょう。
お前の一番伸びてるnote、カリスマ考察(笑)じゃん!
新年1発目カキコども……
日記を書き続けようと昨年ポチポチ記事を2本ほど上げたけど、2本坊主(坊主の数え方合ってる?)ってのはさすがに気持ち悪いし言いたいこともあったので、書く。
M-1グランプリ2024から、あの2連覇の怪物・令和ロマンにどっぷりハマってしまい、移動中とかも曲じゃなくて漫才を聴き流している。あと松井ケムリと同じ爽やかなブルーベリー味の空気銘柄を昔吸ってたので再び吸ってみたりもした。推し活(笑)
↑好きネタ シルバニア連合軍が出てくるところまで見て下さい
考察ブームだ!!!!髙比良もそう言(ゆ)ってる
髙比良の著書『漫才過剰考察』も勿論読破した(これを過剰持ち上げしてるファン、冒頭の髙比良のグダグダ人生語り読んだんか?)(大学選び失敗者が、なんか言ってます)。ただ自分は、彼の『考察』もとい分析が見たかったというより、面白いひとが裏で何を考えているかを知りたいという目的を持ってこの本を読んだ訳であるが、その点100点満点であった。芸人が持論語るのダサいみたいな風潮をそれをシュール(髙比良の独自の定義としての)に捉えながらも真正面からすべてを書いている。なんて『良い』本なんだ……。
さて、ここまで前置き。髙比良の著書は絶賛しながらも、こんなタイトルのnoteを書く。(※全文書いてからの追記…髙比良は漫才を過剰に『考察』することで半端な『考察』を『終わらせる』ために著作をあのタイトルにしたらしい。凄まじすぎる)
卒業論文が行き詰まる中、『推し活』に関する文献を集めていると(テーマがFラン人文学部すぎるとか言わないでほしいそれわたしが一番わかってるから)こんな記事にぶち当たった。
【新連載はじまりました!】
— 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 (@m3_myk) November 4, 2024
雑誌『Voice』にて、令和のヒットコンテンツの理由を分析する新連載が始まりました🎊タイトルは『考察したい若者たち』、第一回は「批評から考察の時代へ」。
平成から令和へ、まずはその時代の変遷をうつすひとつの象徴として〈批評から考察へ〉の流れがあるのでは? pic.twitter.com/Of7AWPmxjd
※記事本文は雑誌内のものなので、一部が載っているツイートをこちらでは引用する。記事自体は雑誌で全文読んだ。
考察には正解がある。だから考察を求める。
思えば自分もそういう人間だった。アニメを見終わってまず『〇〇(見終わったアニメ) 考察』で検索をかけていたりした。まじでデータで切り分けることでしか作品を見れない人?(そういう見方自体を否定するものではないが)というか卒論もなんか考察!考察しよう!みたいな雰囲気というか、気概でテーマ決めちゃったので、そりゃ行き詰まる行き詰まる……って感じ……(Fランすぎ)。
もちろん批評もデータベースを用いるが、やはり考察となると「正解」を当てに行ってしまう。最たる例がカリスマ考察(笑)だ。もちろん劇中描写のモチーフに関するものなど的を射た指摘もあるが、各シーズン終わりにはこれもうほとんど陰謀論だろみたいな言説がだいぶまかり通っていたきらいがある。何だよパーソナリティ障害の暗喩とか七つの大罪とか。望まぬ不幸は迷惑だぞ。
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↑というかこの曲自体「みんな考察とかしてるけど、正解とか無いし。でも考えるのは無駄じゃないから自分なりの答え見つけてこい」って内容だしな!?考察ブームを考察される側が真っ向から斬っている……。
言い訳だがわたしのかつて書いたnoteはそういった『カリスマ考察』が好きな人にヒットするようにあのタイトルやタグを付けているのであって、内容は考察というよりただのメタフィクションキャラとしての伊藤ふみやの事実陳列とこじつけと分析であるから、安易な属性付(パーソナリティ障害とかな。本当に迷惑だぞ!)を行う野暮な陰謀論とは一緒にしないでいただきたい。野暮な陰謀論っておそ松さんとか、なんならとなりのトトロとかからこの傾向ありますけども……
『考察』ブームに反旗を翻す仕草といえば東海テレビ放送『カチッと!』が記憶に新しい。
この番組マジで好きだ。某森プロデューサーたちのモキュメンタリー作品が磨かれ一つの城を築く中、『それっぽい』モキュメンタリー感を出しつつ、「何でもかんでもホラーに結びつけるのよくないよ〜!」というメッセージを発信する。このメッセージのためだけに番組内の架空のSNSまでわざわざ作ってやるのだから気合が違う。いわば何もなかった『奥様ッソ』のような番組。賛否両論あったが、この番組がやりたかったのは、モキュメンタリーブームへの当てつけではなく、どちらかというとカリスマ考察のような、マジで特にホラーとして提供されているわけでもないのにホラー寄りに考察がなされてしまう現象への批判に近いのではないか(逆にこの番組もこのnote書くきっかけの一つだし)。
人の大学卒業に係る論文へのスタンスを大きく阻害するなどありとあらゆる危うさを孕む『考察』。もう……終わらせましょう……。「〇〇って描写があるから、(正解は)こうなのかも〜!」じゃなくてさ……。伏線?結果に至るまでの過程をわざわざ映してくれものの言い換えですからそれ……。
物語が作者から離れてテクストだけになってる以上、正解はないって言うものだと最初から捉えて、正解じゃなくて『答え』のほうを探すような……哲学カフェみたいな……堅いソースとか使って、自分なりの分析とそれに基づく批評をしましょうや……。
お前自身が報われる報われないとかないから、哲学に同じ……生きるのに意味なんかいらんねんから……それに伊藤ふみやは励ましてくれてるから……。
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ただし卒論テメーはダメだ。卒論だけはたのむから報われてくれ……。そういう日記でした。
ちょい追記…令和ロマンの娯楽がたり見ながらこのnote書こうとしてたけど、もう見る前に書き終えたし大体言いたいことは同じだったかも。テクスト論の話にも発展しそうで面白かった。noteで考察!?
ふつうに岩井勇気いてビール吹き出した(2年前の記事の伏線回収!!??)
あとこの記事でも取り上げた三宅さんの著作が番組に出てきて嬉しかったです♪(さらに追記:相貌失認すぎて気づいてなかったけどこの人番組に出てたよ)